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【佐伯チズさん×中江有里さん対談】横ジワは幸せを溢れさせ、縦ジワは不機嫌を渗ませる。

  • 撮影・青木和義 ヘア&メイク・下田英里(中江さん)  スタイリング・若月孝子(中江さん) 文・一澤ひらり

四季の旬の食べ物が肌を整える。それがきれいになる5原則の一番。

「食べること、左右対称に噛む、五感を働かすなど、佐伯式きれいになる5原則があるの」(佐伯さん)

佐伯 大切なのはシワを消す対処法ではなく、日々のありようです。私のきれいになる5原則をお伝えするわね。1つ目は食べること。四季折々の旬の食べ物が私たちの肌を整えてくれるんです。ふきのとうとか、タラの芽とか春のほろ苦い芽吹きのものは冬に溜まっていた毒素を排出してくれる。溜め込んだままだと肌がくすんできてしまうのね。旬のものは季節に合わせて、そのとき必要な体を作ってくれます。だから、食べることがきれいの素っていうことを忘れないで。

中江 私はごはんとお味噌汁にちょこちょこっとおかずがあればいいぐらいの粗食ですが、みずみずしい旬の野菜を食べることは大切にしています。

佐伯 台所はドクターであり、薬局なのね。大量に作っておくといいのが手羽先スープ。鍋に手羽先とセロリの葉や長ねぎの緑の部分、生姜とローリエを入れてじっくり煮込んで、塩・コショウするだけ。製氷皿に入れて冷凍しておけば1食分を解凍してスープで飲めるし、具材を入れて煮込めばカレーにもできる。コラーゲンいっぱいで肌のたるみやシワ予防になりますよ。

中江 美肌スープいいですね。手羽先だと安いし、作り方も簡単だし。


「噛み癖って顔に出るんですね。いつも右で食べる噛み癖を、私も言われたことあるんです」(中江さん)

佐伯 5原則の2つ目は左右対称に噛むこと。右5回左5回ってバランスよく噛むの。左右対称に噛んでいれば口まわりの筋肉と頬から目元までの筋肉がつながっているから、ほうれい線も目尻のシワも目立たなくなります。

中江 実は、私も噛み癖を指摘されたことがあります。すごい肩こりなんですけど、「いつも右で噛んでいないですか?」って言われて、「あ、そういえば右で噛んでる」って思って、それで両方で噛むようにしたんですが、言われるまで気づきませんでした。

佐伯 そうね。中江さんの顔にはっきり出ています。よく噛んでる右が上がって、噛まない左が下がってきている。だから左右同じ回数で噛むか、下がっている左を10回噛んだら、上がっている右を5回にすればいい。そうするとバランスがとれて肌もふっくらして、ほうれい線も薄くなります。

中江 噛み癖って本当に顔に出てしまうんですね。気をつけます。

佐伯 3つ目は五感を意識すること。視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚。この五感を常に意識してほしいのね。「今日のお大根おいしい。この歯応えたまらない、香りもいいよね」って、五感をフル回転するから女性ホルモンや消化酵素も働いてくれるの。とても身になる食べ方になるんです。

中江 テレビを見ながらなんとなく食べたりするのではなくて、ちゃんと味わうことが大切なんですね。

佐伯 4つ目は両手を使うこと。日本の文化は両手を使う文化なんです。「シワをなくしてね」って肌に語りかけながら、両手で顔を引き上げるようにして美容液を入れてあげるんです。両手に均等に圧がかかるから肌の表面が整うし、右脳と左脳を使うからバランスの良い顔を作ってくれるんですよ。

中江 片手間にやったり、面倒くさがったりしてはダメなんですね。

佐伯 そう。面倒くさいのは全部自分に返ってくるから。それが皆さんの顔の悩みの原因になってきます。最後、5つ目は続けること。これって女性が一番苦手なことで、ダイエットでも美容法でも続かないのね。何事も継続は力なりです。これが私のきれいになる5原則。化粧品つけなさいっていうのはひとつもないでしょ。

中江 本当ですね。自分と向き合って、肌の声をちゃんと聞いて、両手で丁寧にお手入れをすること。心します。

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