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白砂糖も添加物も使わない、穏やかな和菓子に込める想い。

  • 撮影・三東サイ 文・大澤千穂

「おいしい!」の声を励みにして細く、長く、社会に役立てたら。

笑みこぼれる餡 チョコ入りの餡玉。白なめらか餡、抹茶など定番4種に加え季節の味も。餡はもちろん、中に入れたチョコも自家製。1個300円。

製菓から販売まで自ら動く黒岩さんは開店から1年半経った今も、「寝ても覚めてもお店のことばかり」。なんでこんな大変なこと始めちゃったのかなと苦笑しつつ、その表情は充実感に満ちている。今は何よりもお客さんの「おいしい!」の声が励み。
「アレルギーのお子さんやご家族のために、遠方から来てくださる方も。そういう方のためにも役立ちたい」

四角い巡り つぶ餡や白なめらか餡を練り込んだ焼き菓子。小麦粉の代わりに有機白高きび粉、焙煎玄米粉を使いグルテンフリーで焼き上げる。比較的日持ちするので贈り物にも。4粒1袋420円。

評判が評判を呼び、今やすっかり繁盛店に。しかし「2店目、3店目という野望はない」と、きっぱり。
「売れるからと、トレンドやお金のためだけに作ることはしたくない。この年齢で始めた商売ですから、細く、長く。社会に貢献できるものを」
そう言って目の前のお菓子を作ることに集中する。店名の由来は自ら健康の基本とする“血液の巡り”から。
「ある時出会った東洋医学の先生の言葉が忘れられません。『健康とは、血の巡りがいいこと。それ以上でも以下でもない』と。食べる人の身体によいことがありますように、と願いを込めて、この屋号に決めました」

“巡”という字には人との出会い、巡り合わせという意味もある。
「様々な職や夫の病を通して多くの人と巡り合えたから今がある。この店を開いてつくづく、実感する毎日です」

黒岩典子(くろいわ・のりこ)●『和のかし 巡』店主。フリーライターなどを経て渡米。帰国後『アヴェダ』のPRを10年務め、2016年4月に現在の店を開いた。

和のかし 巡●東京都渋谷区上原3-2-1 TEL:03-5738-8050 営業時間:10時30分〜18時 定休日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)・年末年始休 
オンラインショップあり。電話での取り寄せも可能。
www.wa-meguri.com

『クロワッサン』960号より

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