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作家の楊逸さんが郷愁を感じる、懐かしい故郷ハルビンのおやつ。

  • 撮影・清水朝子

家でおやつや料理を作るときの食材を買うのは、池袋・陽光城で。
「私が日本に住みだした頃はここぐらいしか中華食材店はなかったので。今でもときどき、手に入りにくいものはこちらで買います」

陽光城
池袋の老舗中国食材店。酒類、麺、各種調味料、冷凍食品なども。2Fは中華料理店。
東京都豊島区西池袋1-25-2 カイダ第6ビル1F 電話 03-5960-9188 24時間営業・無休 

陽光城で買うおやつは、黒ごま団子。揚げるのではなく、茹でるタイプのほうが好み。これは、「味覚がほぼ日本人になっている娘も大好きです」。

黒ごま団子

そういえば、と、おいしい杏仁豆腐も教えてくれた。
「聘珍樓の杏仁豆腐の素! これね、 レストランの味そのものになるから」
おいしい話は尽きない。楊さんにとっておやつとは?
「憩いですね。食べたいものはそのとき次第だけど、一度食べたいと思ったら、我慢せず、それを追求しますね」
と、あくまで姿勢はアグレッシブ。

ダイエットを気にしながらも、脳が発信する食べたい衝動には素直に従う。楊さんの胃袋は、いろんなおやつと共に今日も世界を旅しているに違いない。

胡麻大湯圓
350g300円(陽光城)。5分茹でるだけで黒ごまペーストがとろーり、もちもちにできあがる。

聘珍樓 杏仁豆腐 
280円 横浜中華街 聘珍茶寮ほか、聘珍ショッパーズなどで購入可。

ヤン・イー●中国黒竜江省ハルビン出身。日本大学芸術学部文芸学科教授。『時が滲む朝』で芥川賞受賞、近著に『エーゲ海に強がりな月が』(潮出版社)。

『クロワッサン』960号より

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