作家の楊逸さんが海外で見つけた、その土地ならではのおやつ。
撮影・清水朝子
ダイエットを気にしているから、おやつの時間は10分に制限。
日本大学で創作をテーマに教壇に立つ楊さん。授業の合間の休み時間に野菜チップスやお煎餅、くるみなどをお腹の空き具合に合わせて補給する。
「お煎餅が大好き。中でも黒豆のお煎餅は、塩味で黒豆の歯ざわりもアクセントになってるところがいい感じ」
でも最近はダイエットを意識して野菜チップスやくるみを食べるように。
「お煎餅よりは太らないでしょ? 野菜チップスはニンジンやいんげん等の野菜にバナナも入ってたりして、飽きない。くるみは塩味なしが好み。歯ごたえで満足感を得られますしね」
太りやすいと気にしているので、できるだけ常備はせず、研究室で食べるときは10分間だけと決めている。が、ダイエット中でも時折無性に食べたくなってしまうのが、いちご大福だ。
「10数年前に娘に晴海トリトンのの苺大福をねだられて買ったら、いちごとあんこが絶妙でおいしくて。1カ月に一度はものすごく食べたくなって、つい買ってしまいます」
大学と最寄り駅の間にもいちご大福の名店・があるため、その誘惑にはほとんど抗えないとか。
御菓子司 翠江堂 晴海トリトン店
苺大福200円。甘すぎないあんに、とろけるようなやわらかい餅が特徴。
東京都中央区晴海1-8-16 晴海トリトン1F 電話:03-6219-5871
営業時間:10時〜21時(土・日・祝11時〜) 日・祝日は苺大福の取り扱いがない。
定休日:1月1日、2日
雪華堂 江古田駅前店
写真は練乳が入った、いちご雪大福 練乳いちご230円。10月中旬からは練乳なしの国産苺を使用、11月中旬からはあまおう使用で250円となる。
東京都練馬区小竹町1-59-1 電話 03-3958-4884
営業時間:9時30分〜19時 無休(1月1日を除く)
ヤン・イー●中国黒竜江省ハルビン出身。日本大学芸術学部文芸学科教授。『時が滲む朝』で芥川賞受賞、近著に『エーゲ海に強がりな月が』(潮出版社)。
『クロワッサン』960号より