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【器好きのいつもの食卓】料理に手をかけられなくても、好きな器があれば心は満足します。

  • 撮影・徳永 彩

中に盛った食べ物と引き立て合う、 意外な使い方ができる器が楽しい。

「クリスタリン」シリーズは、ハンガリーの工場の型吹きグラス。Lにパックの刺身を盛り、Sに醤油を添えて。ボウル・L 4,000円、S 3,000円。

イイホシさんの器使いは、固定観念にとらわれない汎用性が鍵。和食用、洋食用と区別せずに、食事もデザートも、組み合わせは自由自在。フルーツやサラダが似合いそうな「クリスタリン」のごく薄手のガラスボウルに刺身を盛り付けたりする。このシリーズは昔ながらの製法で、技術の高い職人が木の型に押し当ててひとつひとつガラスを宙吹きするブロウ成形。のびやかなたたずまいが気持ちいい。
「刺身のパックを買ってきて、つまごとのせかえるだけ。よくやるんです。ガラスの器だと、新鮮ですよね」

同シリーズのガラスボウルのSサイズは、ひとまわり大きい小皿にのせて、アイスクリームや羊羹をひとくちだけサービスするのにもぴったり。
「来客のときなど、ちょっとだけなので気を遣わせずにすみますし、食後のデザートにもちょうどいいですよ」

左・「クリスタリン」シリーズのクープ L 各3,600円。脚が短いバランスのおかげで、飲み物だけでなく、ヨーグルトやオードブルなどにも使いやすい。 右・冷奴や酢の物の小鉢、ソースやたれの容器にもちょうどいい直径11.5cmの皿。左は唐津焼き、右下は古いガラス器。右上は「リイラボ」シリーズのもの。

器ごとに使い方を次々と教えてくれる。盛り付けるものは特別じゃなくても、テーブルはとてもおしゃれだろうと想像できてワクワクする。
「食器なので、いじわるな形はいやなんです。それ自体のデザインとして完成されていてもかっこよすぎるのは苦手で、かといって、ほっこりも好きじゃなくて。すっきりしているけれど、焼き鮭をのせたいなと思ってもらえるような、使うことを想像できるような食器を目指しているんです」

たしかに、清潔感と適度な緊張感を持ちつつ、どこかやさしい手作りの雰囲気をまとうイイホシさんのプロダクト。作り手にそんなふうに言ってもらえたら、力を抜いて、日々の食事を器とともに楽しむことができそうだ。

上・和の器を洋風にも活用。漆の皿にケーキをのせて、染付の器にコーヒーを。 下左・ケーキ皿にしたのは、赤い塗りの色と直径18㎝の使いやすいサイズを気に入って骨董品店で購入したもの。焼き魚と卵焼きをのせたり、ゆったりした取り皿として使うことも。 下右・イイホシさんの先生にあたる、内山政義さんの作品。「この皿に盛るとただの煮物も品が良くなるんです。料亭で出されるのを想像できる感じ」。上でコーヒーを注いだのは右手前の器で、後ろ側の絵を見せている。

イイホシユミコさん作の器のお問い合わせはすべてユミコイイホシポーセリン東京店 TEL 03・6433・5466  http://www.y-iihoshi-p.com

イイホシユミコ●器作家。京都嵯峨芸術大学陶芸科卒業後、「ユミコイイホシポーセリン」の名前で作品を発表。2007年よりプロダクトシリーズをスタート。2012年に大阪、2014年に東京に直営店をオープン。

『クロワッサン』959号より。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。