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いま手に入れておきたい器が揃う、ギャラリーめぐり。【京都編】

  • 撮影・小出和弘 文・高橋マキ

神宮丸太町 テノナル工藝百職

身近に置いておきたくなる、ほどよい手仕事の器と道具。

上・濵端弘太 花六寸皿(チェリー) φ19cm 9,500円。 下左・小野陽介 リム皿七寸 φ21.2㎝ 3,400円。 下右・永田美和子 八角鉢 W18.5×D13.5cm 2,000円。

鴨川からほど近い路地の奥。住宅と見紛う一軒家に「工藝百職」の愛らしい看板。2009年に京都の紫竹でスタートし、今の場所に移ってからは5年。東京のセレクトショップに勤めていた経験を持つ渡邊亜希子さんが、「海外での仕事中に、日本の良さに改めて気づかされて」深く知るようになった、暮らしに寄り添う用の美を備えた生活道具を扱う。選んだ器はどれも、「これから」を期待したくなる若手の作家ものばかり。なるほど、これが元バイヤーの渡邊さんならではの目利き。未来ある作家の作品に、ちょっと注目してみたくなる。

自然光の入る静かな空間。靴を脱いで上がるので、店主の家にお邪魔するような感覚。

テノナルこうげいひゃくしょく●京都市左京区聖護院川原町11・18 TEL 075・200・2731 営業時間 11時〜18時 定休日 火・水・木曜 月に1回の企画展のほか、ワークショップも随時行う。http://hyakushoku.petit.cc

丸太町 草星

器への愛があふれる草星だけの品揃え。

上・額賀章夫 黒掛け分け六寸皿 φ18cm 3,000円。 下左・田谷直子 灰釉小皿 φ10cm 1,300円。 下右・掛江祐造 すり鉢(M) φ15×H7cm 3,000円。

店主の羽山陽子さんが信頼を寄せる全国各地の作家11人の作品を扱う。「旅の方には、持ち帰りやすい小さな器が人気です」と羽山さん。「店も小さいので作家さんにも、ご近所さんにさえ心配してもらいながら、それでも14年になりました」という言葉を聞けば、淡々と変わらない丁寧さを貫き通してしっかり信頼を得てきたこのお店のあり方がわかる。ギャラリーを始めた時から扱っている、静岡の村木雄児さんや、茨城の額賀章夫さんの器には、根強いファンも。

わずか5坪ほどの小さな店内に、ところ狭しと注目作家の気になる器が並ぶ。

くさぼし●京都市上京区河原町丸太町上ル出水町266・9 TEL 075・213・5152 営業時間 11時〜19時 定休日 木曜 年末は、顧客のリクエストにより、お正月に向けて家族用の大ぶり皿も入荷予定。http://www.kusaboshi.jp

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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