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いま手に入れておきたい器が揃う、ギャラリーめぐり。【東京編】

  • 撮影・岩本慶三 文・嶌 陽子

世田谷 工芸喜頓

素朴で力強い美しさを放つ、民芸の器を堪能。

上・瀬戸本業窯 黄瀬戸行灯皿 φ21.5×H2cm 7,000円。 下左・名陶芸家・河井寛次郎の最後の弟子である森山雅夫による森山窯の呉須釉飯碗 φ11.5×H6.5cm 2,000円。 下右・島根県にある湯町窯の海鼠釉八角鉢 W24×D17.5×H4.5cm 1万800円。

「丈夫な生活道具だけれど、その中にはっとする美しさがあり、同時に何ともいえない人間味がある。それが民芸の器の魅力です」。そう語る店主の石原文子さん。扱っている30近い窯元の器は、持った時の感触や使い勝手、洗いやすさまで、全て自身で体験しているため、どんな質問をしても、すぐに的確なアドバイスが返ってくる。お店の一角にはフランスの地方の窯元で買い付けてきた器も。ひとつの国籍やテイストにこだわらず、いろいろな器を食卓でミックスさせる楽しさも提案している。

間口の広い店内には全国各地、30軒近くの窯元の器が並んでいる。

こうげいきいとん●東京都世田谷区世田谷1・48・10 TEL 03・6805・3737 営業時間 13時〜18時 定休日 日・月・火曜、祝日 オンラインショップ「日々の暮らし」も運営している。http://www.kogei-keaton.com

自由が丘  IN MY BASKET

多様化する日本の食卓を演出する器の数々。

上・金沢の彫金作家・竹俣勇壱のピューター輪皿(ステンレス製) φ15.5×H1cm 5,800円。 下左・神奈川・小田原で活動する木工作家・相原利行のボウル(桜) φ22×H7.5cm 5,000円。 下右・常滑で作陶する角掛政志のそば釉ボウル φ13×H8cm 2,500円。

静かな住宅街にある店は、料理スタイリストである宮下さんが2005年にオープン。和・洋・エスニックなど、多様化する日本の食卓に合うような器を国内外からセレクトしている。「自分が器を選ぶ時は、見た目の印象が大事。買ってから、それをどう使うか、日々考えるのが楽しいんです」と話す宮下さん。店内にも個性的な形や色の大皿や、遊び心たっぷりの小皿や豆皿などがたくさん並び、器の楽しさをあらためて感じさせてくれる。「気になる作家のものがあれば、まず小皿で試してみては。価格も手頃ですし、大皿がシンプルでも、小皿でアクセントをつけられますよ」

「あえて整然と並べない」というディスプレイも、リラックス感のある雰囲気の理由。

イン・マイ・バスケット●東京都世田谷区玉川田園調布2・7・18 TEL&Fax 03・3722・9660 営業時間 11時〜19時 定休日 水曜 年に5回ほど企画展(秋に3回、春夏1回ずつ)を開催。http://www.inmybasket.net

『クロワッサン』959号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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