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決して少なくない暮らしの道具や雑貨の心地よい整え方とは?

  • 撮影・徳永 彩

ソファから見る風景に飽きたら 模様替えをするんです。 

博子さんの定位置のソファは、飼い犬のアデもお気に入りの場所。

そもそもこのマンション、結婚した時に「古くて味のあるマンション」を探していて、夫婦揃って一目惚れした物件。以来、階を変えて住み続けること30年以上。長い年月の中で、暮らしに馴染むよう手を入れてきた。

「布団用の押し入れは使い勝手が悪かったから棚の手前のスペースを広げてみたり、夫が何でも壁に貼る人だから砂壁をベニヤ板に替えたり。それに今でもよく模様替えをするんです。大きく手をつけるのはたいていキッチンとソファの2カ所。作業していてキッチンの動線が悪ければ棚や食器を移動する。ソファは私が一番長く居る場所だから、自分の見ている景色に飽きたら位置や角度を変えてみる。すると、見慣れたものや風景も表情が違って見えて、新鮮な気分になります」 

窓際のソファは、博子さんの日々の暮らしの核にもなっている。

「朝起きて、飼い犬のアデの散歩に行って、このソファに座ってお気に入りの急須で入れた日本茶で一服。店で働いて帰ってきたら、またここでお茶を飲む。そういう毎日のリズムを、できるだけ乱さないようにしています」 

部屋の中にはものや自分の定位置があって、一日の中にはルーティンがある。日常の中の“決まりごと”が博子さんの暮らしを整えている。

付属のガラス戸を外した食器棚。使う器が偏らないように、時々前後を入れ替える。
帽子やデニムパンツなど、よく使うものはしまわず壁に引っ掛けるのが博子さん流。

いしかわ・ひろこ東京・恵比寿の雑貨店『ファーマーズテーブル』オーナー。著書『「ファーマーズテーブル」石川博子 わたしの好きな、もの・人・こと』(主婦の友社)が発売中。

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