「時代とともに日本人でかかる人が多いがんも変わってきています。最新統計を見ると女性の部位では乳房、大腸、胃、肺、子宮頸部の順。一方、亡くなる人が多いのは大腸、肺、胃、すい臓、乳房です。乳がんではステージ1の5年相対生存率は100%。早期発見が非常に大切ということです」と若尾さん。
予防法は主に5つ。「禁煙・受動喫煙を避ける、節酒、バランスのよい食事、適度な運動、適正体重。加えて、ピロリ菌等の感染の検査をして、感染が判明したら適切な処置を受ける。初期は自覚症状がないことが多いので受診が推奨される年齢になったら検診を定期的に受けることが、がんから身を守る有効な手だてです」