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あなたの胃腸と相性がいい、運命のヨーグルトを探そう。

  • 撮影・岡本 潔

さらに発酵のおかげでタンパク質、脂質、糖質などがある程度分解されているので、腸に負担をかけることなく吸収できるのも利点。牛乳でお腹を壊しがちな人も、ヨーグルトなら食べられるという人が多いのではなかろうか。

「しかし一言でヨーグルトと言っても、どの乳酸菌を選ぶかがとても大切です。腸内環境は、いわば雑木林のようなもの。〝こちらのエリアではドングリが、あちらではモミジが〟、というように乳酸菌が腸のエリアごとに棲みついていて、日々勢力争いを繰り広げています。葉が多く茂る木の下に光が必要な種が新しくまかれても、根付くことは難しい。同じように、新規に腸内細菌を摂取しても、その人の腸内環境にうまく適応するかは、個人によって大きく異なってくるのです」とは言っても、スーパーやコンビニにズラリと並ぶヨーグルト。一体何を基準に選べばいいのだろう。

「乳酸菌はみんな、先ほど紹介したような様々な効果を持ってはいますが、人間にも得手不得手があるように、効果の大きさに違いがあります。まずは自分の身体の悩みと乳酸菌ごとの主な効果を把握することが必要です。悩み別に効果的な乳酸菌名を挙げておきますので、選ぶ際の参考にしてください」

相性の良さそうな乳酸菌、それを含む商品から試すものが決まったら、いざ実食。毎日約100g、小さなカップやパックに入っているものなら、1個ずつでもよい。生きた乳酸菌を腸まで届けるために、胃酸の影響を受けにくい食後に食べるのがベスト。

「血糖値やコレステロールは、早ければ食べてすぐに結果が出ますが、目安として2週間は続けてみましょう。便通がよくなったなど、何かしら良い兆候が表れたら、相性が良いと判断して構いません。ただし免疫力がアップしたかどうかはなかなか効果を感じにくいもの。こればかりは気長に続けて、季節を通しての体調と照らし合わせることが必要です」

また、ヨーグルトの脂質やカロリーには要注意。気になる人は、脂質がカットされているものを選んだり、ヨーグルト分の食事を減らすようにして。せっかく食べるなら、最大限の効果を享受したいもの。運命のヨーグルトを見つけて、体質改善を叶えたい。

乳酸菌のエサになるオリゴ糖と、食物繊維を含んだ バナナやドライフルーツ、きなこと一緒にどうぞ。
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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