Q1.発酵食品を食べると腸の汚れが解消できますか?
ひと口に発酵食品といっても、その種類は大まかに2つに分けられる。ヨーグルトやチーズなどの動物性の発酵食品と、漬物や味噌、しょうゆなどの植物性発酵食品だ。どちらにも腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える乳酸菌が含まれている。腸の健康のためというと、手軽に食べられるヨーグルトが重宝されているが、植物性の発酵食品の実力も見逃せない。というのも、「ヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌は胃液や腸液の刺激に弱いので腸の奥まで届きにくいです。一方、日本の糠漬けや韓国のキムチ、ドイツのザワークラウトなどの漬物に含まれる植物性乳酸菌は温度の変化に強く、ほとんどが生きたまま大腸に届くことが分かっています」
ヨーグルトを適度に摂ることはもちろん悪くはない。軽度の便秘には実際効果もあるという。食べるなら低脂肪の無糖タイプのものがおすすめで、どうしても甘みが欲しいときは食物繊維が豊富なリンゴやパイナップルなどのフルーツと一緒に。さらに和食の伝統的な副菜、漬物も普段の食卓で大いに活用したい。