適量の良質の油は便の通りをよくしてくれる。手に入りやすく味にクセがないオリーブ油が大竹さんのおすすめ。
「私は毎日、調味した納豆にオリーブ油を大さじ1杯加えて食べるのを日課にしています」
大腸がんの予防という点ではさらに肉の摂り方が重要になってくる。
「大腸がんの危険因子としてはっきりしているのが赤身肉(牛肉、羊肉、豚肉)です。動物性たんぱく質は鶏肉、魚をメインに考えて。揚げ物はなるべく控えてください」
魚は細胞膜を安定させるオメガ3脂肪酸を含んでいるので、青魚にこだわらずに1日1食は摂りたい。
「とはいっても、牛肉は絶対食べるな、揚げ物は禁止、と言ってるのではありません。赤身肉は週に500ℊ未満なら許容範囲です。食事は楽しむことが大切。知識を持った上でリスクを減らしていく、という意識で充分です」