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角野栄子さんの読書の愉しみが広がる書店案内。

クリックひとつで本が買える時代に、わざわざ足を運びたい書店とは? 児童文学作家の角野栄子さんにおすすめの店を紹介してもらった。
  • 影・徳永 彩 文・斎藤理子
「本の選び方にひとつ筋が通っている、 こだわりがある書店が好きです」と角野栄子さん。

幼少時から書店好きで、お年玉をもらうとそれを握りしめて本を買いに行くのが最大の楽しみだったという角野栄子さん。いいなと思うのは、品揃えに店主のこだわりを感じる店だ。

「なにかひとつ筋が通っていて、それに沿って本を揃えている本屋さんが好きですね。私のこだわりと、本屋さんのそれがマッチするのがベストだけれど、たとえそうでなくても、本のセレクトにきちんとしたポリシーが感じられる店は魅力的です」

東京・神保町にある『ブックハウスカフェ』も、角野さんがこだわりを感じる書店のひとつ。本の街・神保町でも唯一の新刊児童書専門店だ。店に入ると、中央には大きなソファが置かれたゆったりしたカフェスペースがあり、太陽と月の絵が描かれた高い天井や、窓から差し込む自然光が気持ちよく、ヨーロッパにある書店のような雰囲気を醸し出している。2階にある老舗洋古書店に続くクラシックな螺旋階段も目を引く。

「ほかにはないような店を作ろうというオーナーの意思が感じられるんです。ギャラリーもあるし、疲れたら休めるカフェもある。平日の夜はなんと23時までやっていて、お酒も飲めるのよ。子どもだけじゃなくて、大人も童心にかえって絵本を楽しめる店なんです。男性がふらりと飲みにきて、子どもや奥さんに絵本をお土産に買って帰るなんて、とても素敵じゃない」

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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