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角野栄子さんの読書の愉しみが広がる書店案内。

  • 影・徳永 彩 文・斎藤理子

余裕のあるスペースには、世界中の絵本や児童書、約1万冊がずらり。新刊はもちろん、ロングセラーや名著などの既刊も充実していて、角野さんの絵本を読んで育った人が、孫を連れてきて同じ本を買っていくこともあるそうだ。

「児童書って、サイズもデザインも多種多彩でカラフルだから、見ていて飽きないですよね。特にこの店には、ここに来ないと体験できないことがいっぱいあるの。5月にリニューアルオープンしたばかりですが、今後に期待できる本屋さんだと思って応援しているんです」

たとえば右奥にある小部屋では、原画展が頻繁に開催される。絵本の原画を壁に掲示していくと、ひとまわりでちょうど1冊分になるのは、店長いわくうれしい偶然だったそうだ。8月14日から1カ月間は、角野さんの最新絵本『いろはにほほほ』の原画が並ぶ。いつもは文章のみを担当する角野さんが絵も手がけている本。その原画展だけに、世代を超えたファンが集まりそうだ。

また、別の一角では、原画の販売も。普通の絵画よりも手頃な値段で、お気に入りの絵本の1ページを自分の家に持って帰ることができるのは、作家との直接のつながりを大切にしている店ならでは。おはなし会や読み聞かせ会などのイベントも、次々と企画していく予定だ。

『いろはにほほほ』(アリエスブックス)では絵も担当。
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