4年間、患者とヒメのふれあいを見てきた病院のセラピー担当者、檜垣賢治さんは、セラピーを見守りながらうれしそうに語った。ところで、ヒメ自身はこの仕事をどのように思っているのだろうか。
「少なくともストレスには感じていないと思います。なぜならセラピー中、ヒメはとてもリラックスした表情をしているから。脈拍もセラピー前後で測定するのですが、セラピー後に興奮していることはほとんどない。患者さんに対してはいつも自分から向かって行きます。もしかしたら人を癒やすだけでなく、ヒメ自身も癒やされているのかもしれません」と小田切さん。患者とヒメだけに流れる、のんびりとした時間。癒やし癒やされる、特別な関係のようだ。