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掃除・洗濯・朝ごはんを28分で済ます。本間朝子さんの超時短術。【料理編】

知的家事アドバイザーの本間朝子さんに夏の家事を楽にする時短術を教えてもらうシリーズ。今回は料理編。盛り付けも片付けも簡単なワンプレート朝食や火を使わないコールドミールの活用法を紹介します。
  • 撮影・清水朝子 文・寺田和代

簡単でおいしいワンプレート朝食と洗い物を出さない工夫。

コンロを使わない夏の時短料理。

「夏の朝食は主食が温かければ、副菜は冷たいままでいいと思います」炊きたてご飯やトーストなどと、副菜は冷蔵庫のコールドミールなどを組み合わせれば時短でき、思いがけず品数も増えて、栄養バランス的にも優秀。「おかずは作り置いたそぼろや蒸し鶏、サッと漬けた野菜の浅漬けなどをワンプレートで。盛り付けも片づけも簡単です。温かな副菜が欲しい時は、前夜、ホイルに切り身魚や野菜などを包んでおき、朝、そのままトースターで焼いて」

【ホイル焼きを前夜に用意。トースターで焼くのみ。】簡単な味つけでおいしいホイル焼きは朝食にも。前夜に食材を合わせホイルに包んでおき、朝そのままトースターに。調理道具不要で片づけも簡単。

【朝食は温かな主食に火を使わないおかず。】洋食も和食も、主食とおかずをすべてワンプレートに。配膳も片づけも時短。常備菜、蒸し鶏、きんぴらごぼうなど。夏野菜は浅漬けで。

【お米の上にホイルで包んだ野菜や卵をセットし一気に炊飯。】ホイルに包んだ人参、じゃがいも、生卵、ブロッコリーなどをお米と一緒に炊飯器にセットし、いつもどおりの水量で炊くだけ。野菜は程よくボイルされ、卵は固ゆで状態に。お弁当の具材にも便利。時間、電力、労力を節約できる。

【小松菜は生の状態で冷凍。自然解凍するだけおひたし。】小松菜は生のままカットして冷凍、食べる直前に皿に薄く広げて自然解凍すれば茹でた時とほぼ同じ状態に。おひたしやナムルなどで。アクの出る青菜(ほうれん草など)には向かない。

2.キッチンを少しでも涼しくする環境づくり。

屋内より外気温が低い時は、涼しい外気をキッチンに取り込む工夫を。窓がなく、熱気やにおいがこもりやすいキッチンは、いちばん近い窓からの風を換気扇へと誘導することで空気の流れが生まれ、涼しさを実感できる。

【コンロを使わなくても換気扇を回し風を誘導する。】対面の窓を開けることで家に風が通る。窓がない場合は換気扇と窓、扇風機と窓の組み合わせを考える。キッチンに窓がない本間家では、コンロを使う時だけでなく家に涼気を通すために換気扇を頻繁に使う。

3.常識にとらわれず、汚れものを減らす道具や方法に挑戦する。

時短掃除のコツが汚れない工夫をする「予防掃除」だったのと同様、キッチンでもできるだけ洗い物を出さない「予防片づけ」の工夫が欠かせない。「キッチンでも、この調理にはこの道具を使うといった常識にとらわれないことが大切です。結果が同じなら、できるだけ手間と労力が少なく、後始末が簡単な道具や方法を選びましょう」毎朝使う食器類、ふりかけや佃煮などは、あちこちの棚や引き出しから取り出す手間と時間を短縮するために、朝食セットとしてかごなどにまとめる。「家族全員が迷わず取り出せる定位置に朝食セットが置かれていれば、配膳や片づけの協力も得やすくなります」

【カレーが鍋にこびりつかず気持ちよくはがれる裏技。】カレーを煮こむ時に寒天パウダーを混ぜておくと冷めた時に固まるので、余った分はゼリーのように切って冷凍。鍋肌からもツルリと簡単にはがれる。

【ウインナーやフルーツは食事用ナイフでカット。】果物やウインナーのように小ぶりで軟らかな食材をカットするだけなら、包丁とまな板は出さず、皿の上で食事用のナイフで済ませて洗い物を少なくする。

【保存容器にポリ袋をかけた簡易生ゴミ受けを用意。】ぬめりが生じやすく管理が大変なシンクの三角コーナーは廃止し、生ゴミは保存容器+ポリ袋にまとめ、その都度袋の口を閉めて捨てるようにする。

【置き場の皿不要。足つきの調理用具で洗い物を減らす。】おたまやフライ返しなどの調理用ツールは、使用中の置き場として小皿などを用意しなくてもいいように台から浮く足つきタイプを採用し洗い物を減らす。「ウチクック」シリーズ、手前から、水切りおたま1,500円、すくえるターナー1,500円、ワンクリック菜箸1,600円(以上オークス☎︎0120・35・1217)

【鍋を使わずおいしくできるマグカップオムライス】マグカップに茶碗1杯のご飯、ツナ缶½、ケチャップ 大さじ1を混ぜ入れ平らにならし、表面にマヨネーズ大さじ½をまんべんなく塗り、塩少々を加えた溶き卵1個を流し入れ、600Wのレンジで2分加熱。

4.手際をよくする工夫は小さなことの積み重ね。

食器を用意するのに片側の扉を開ければすべて揃っている。使いかけの食材の口に簡単に封をできるものを用意している。ほんのちょっとしたことだけれど、効率的な道具や配置が考えられていることが全体の作業のスムーズさにつながる。

【食器類はシーンや使用頻度順にまとめて収納】食器は使う頻度順に使いやすい低い場所から高い位置へと収納する。朝食用のワンプレートや食器セットは、棚の扉を片方だけ開けて取り出せる場所に。

【使いかけの袋は文房具で留めて時短。袋の開け方も効率優先。】セロハンテープ、クリップ、ガチャックなどの文房具が、袋の口を留めるのに便利。また、縦長のちくわやパスタは、袋の長い辺をカットすると取り出しやすい。

『クロワッサン』953号より

●本間朝子さん 知的家事プロデューサー/時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。著書に『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』が。

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