中東の宝石ドバイへの旅(2)
- 取材/文・斎藤理子
アラブ料理の奥深さに触れる、
アル・ファヒーディ歴史地区の散策でお腹が空いたら、ぜひ訪れたいのが「アラビアン・ティーハウス」。アル・ファヒーディ歴史地区の入口近くにある、ウインドタワーを備えた伝統的な建物のレストランです。中は半分が中庭、半分が屋根付きになっていて、開放的。白と鮮やかなブルーで統一された店内は、タイルのモザイクやアラビアンな装飾がされていて素敵です。
名前はティーハウスですが、こちらは7:30から22:30まで年中無休でフルに営業しているレストラン。朝食からディナーまでいろいろに楽しめるとあり、毎日地元の人たちで賑わっています。
訪れたのはお昼でしたが、朝食も大人気ということなので、まずはそれを味見させてもらいました。
写真は、朝食セットのひとつ“スペシャル・ブレックファースト・トレイ”(Dh68)。フムス、ファラフェル、ビーンズ、オリーブ、グリルチーズ、トマトソース、サラダなど盛りだくさんの料理が、可愛い竹籠のトレイにのって登場します。そのまま食べたり、添えられたアラビック・ブレッドにつけて食べますが、どれも絶妙な味付けで食が進みます。朝からこんなに盛りだくさんでバランスのよいご飯が食べられるなんて、ドバイの人たちが羨ましいかぎり。
ハルミチーズというアラブのチーズを焼いたものとパンのセット“グリル・ハルミザタ”(Dh40)といった軽いメニューもあります。
パンは店内にある石釜で、注文のたびに焼かれます。アラブのパンといえばピタパンくらいしか知らなかったのですが、インドのパパダムに似た薄くてカリカリの食感のもの、チャパティやナンのようなものなど多彩で、その種類の多さにはびっくり。中が空洞になっているパンにはチーズや野菜を挟んで焼いたりもします。香ばしく焼き上げられたできたてのパンはそれだけでご馳走。パンを食べ過ぎてお腹がいっぱいにならないよう注意が必要です。
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