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【奈良への旅②】天平の風を感じる唐招提寺とミステリアスな仏さまがいる秋篠寺へ。

高僧・鑑真和上が開基した唐招提寺と、見る人を魅了してやまない伎芸天立像がある秋篠寺へ。

【唐招提寺】

奈良時代、幾多の苦難を越え日本にやってきた唐の高僧・鑑真。その姿をうつしとった鑑真大和上坐像は年に3日間のみの開扉となる国宝。視力を失ったその目は、静かに閉じられてなお、すべてのものを見守っているようだ。唐招提寺の本尊、盧舎那坐像をはじめとした仏像の数々は言うまでもないが、なんといっても唐招提寺の魅力はその建築美。「南大門から金堂を見ると、まさに天平の甍(いらか)が眼の前に広がります」という三代澤康司さんの言葉どおり、創建時の姿を表す貴重な建造物が居並ぶ。中秋の名月に行われる『観月讃仏会』(今年は10月4日)もおすすめ。「夜の闇に金堂の三体の仏像が浮かび上がるんです。必見!」(三代澤さん)

●奈良市五条町13-46 ☎︎0746-33-7900 拝観時間:8時30分〜17時(最終受付16時30分)拝観料:600円(特別展は上記のほか別途料金あり)近鉄西ノ京駅より700m。

【リストランテアムリット】

奈良の食材と旬にこだわったイタリア料理を提供。唐招提寺の南、薬師寺モン前という観光地ながら、その雰囲気と上質な料理で地元ファンに支えられている。この日は3〜5月が旬の桜鱒を使ったムースを中心に、春野菜のジュレやイクラを添えた、春を感じさせる前菜が登場。記念日に足を運びたくなるのにも納得の華やかさだ。リストランテのパスタが気軽に楽しめるカフェや、ショップも併設。

●奈良市六条町410 ☎︎0742-32-7777 11時〜14時LO、17時30分〜20時LO 不定休 

昼のショートコース2,400円より。桜鱒のムース 春野菜のジュレ ディル風味。
殻つき浅利とわけぎとプチトマトのアーリア・オーリオ。デザートとドリンクが付く。

【秋篠寺】

「伎芸天」の像は、ここ秋篠寺以外、日本ではほとんど見ることが出来ない。もとは大自在天(ヒンズー教のシヴァ神)の髪の生え際から生まれた天女と言われ、芸事の神とされる。立ち姿の優しげなしなやかさには、人を惹きつける魔性あり。腰の重心を少しずらしたような、ゆったりとした姿勢、こちらを優しく見下ろすように、少し引いた顎。丸みを帯びた二の腕からすうっと伸びる指先……。「奈良の仏さまの中では一押し。何度も見に行ったものです」とは伊藤比呂美さん。その像高と姿勢から、”見ていただける”感覚が味わえると話す熱心なファンも。苔寺が美しい境内を抜けたら、艶やかな伎芸天さまとの静かなランデブーが待っている。

●奈良市秋篠町757 ☎︎0742-45-4600 拝観時間:9時30分〜16時30分 拝観料:500円(中学生以下のみの拝観不可)JR、近鉄奈良駅など中心部からタクシーで約20分。

秋篠寺は奈良時代末期に光仁天皇の勅願によって建立された、伎芸天のほかが安置される国宝の本堂は鎌倉時代に再建されたもの。

【秋篠森 なず菜】

緑の森にひっそりと立つ一軒家。ここには『くるみの木』が手がけるレストラン、ギャラリーショップがある。『なず菜』では奈良県さん浅井農園の米・ヒノヒカリ、味噌汁にはなら・田原本の老舗醸造元の無添加合わせ味噌など、奈良県産の食材をふんだんい使った料理をコース仕立てで楽しませてくれる。ゆっくりと食事の時間を過ごしてほしいという配慮から、昼夜ともに完全予約制。季節感を大切に、メニューは月替わりで提供している。

●奈良市中山町1534 ☎︎0742-52-8560 11時〜12時30分、13時〜14時30分、19時〜21時(夜は土日祝のみ)火曜、第3水曜休(祝日の場合は営業、翌日休)

ランチ3,000円より。大和の揚げ葛餅柚子胡椒あん、帆立と文旦の桜ジュレ。
春の食材を中心にした揚げ物各種。揚げ物は通常1品ずつのサーブ。

『クロワッサン』947号より

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