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どっちが正解? 貯金の口座は普通か定期か?

転職、結婚、老後の備えなど、人生の局面における選択はお金の使い方の分かれ道でもある。漠然とした不安を解消し、きちんと決断しよう。経済評論家の山崎元さんに教えてもらいました。
  • 撮影・青木和義 文・黒澤 彩 イラストレーション・matsu

Q.給与の貯金の方法、天引きか、余ったお金を貯めるか?

A.天引きにしましょう。余ったお金を貯めるという方法でちゃんと貯まることはまずありません。

「これはもう言うまでもなく、圧倒的に天引きのほうがいいですね。余ったら貯金に回そうと思っていても、実際に余ることなど滅多にありません。給与が振り込まれる口座とは別にお金を貯めるための口座を設け、貯める口座に毎月一定額が自動的に積み立てられるようにします。毎月いくら貯金するかは、前出の対談でも紹介したように老後の生活費を試算して決めます。その費用から年金でまかなえる額を引くと、収入のだいたい何割を貯金していけばいいのかがわかるはずです」

Q.子どもの教育費には教育ローンなど、無理をしてでもお金をかけるべきか、否か?

A.お金をかける価値のある目標なのかを見極めて。奨学金を利用して大学に行く選択肢もあり?

「教育費は非常に大きく、しかも聖域化しやすいところ。親は子どもの夢を叶えてあげたいと思うものですが、それが実現できそうな目標なのか、現実味のない夢なのか、シビアに見極めましょう。大学へ進学するなら、奨学金はとても利率が低いので、利用するといいと思います。学費のためにアルバイトに明け暮れるよりは、奨学金を借りて勉強に励み、希望の就職をして稼げる人材になるほうが得とも言えるでしょう」

Q.預貯金のための口座は、普通預金か、定期預金か?

A.マイナス金利の今は普通預金で問題なし。金利が上がれば定期預金が得になる可能性も。

「かつての常識は『定期預金のほうが利息が多くつくから得』というものでした。普通預金がほぼゼロなのに対して定期預金は0.4%くらいという金利差があったからです。ところが、今は定期預金の金利もほぼゼロなので、どちらが得ということはなく、普通預金にお金を置いておいても、もったいなくないのです。出し入れしやすく、送金にも使える便利な普通預金を利用するのは、まったく問題ないこと。ただ、使うお金と貯めるお金の口座はきちんと分けておきましょう」

Q.セールで買うか、買わないか?

A.「セールだから」という理由で買うのは危険。買うものが決まっている場合に限ってOK。

「セール=お得という思い込みは危ないですよ。買うものが決まっていて、ほかに目移りしない自信があるならばいいのですが、たいていは余計なものを買ってしまうことになります。ショップのポイントカードも同じ心理をついたもので、あと○○円買えばポイントが貯まる、というふうに、つい余計なものを買わせる仕組み。本当に頻繁に行く店以外では、カードを作らないことです」

『クロワッサン』942号より

●山崎元さん 経済評論家/楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表。共著に『「お金」の考え方 このままでいいのか心配です』(日本経済新聞出版社)。

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