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離婚後、女友達と暮らすという選択。

夫と別れたあとに、急に一人になるのは寂しい。そんなときは女性同士で住むのが意外と良いかも? 実例をご紹介します。
  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

昨年8月から3LDKのマンションに共同で暮らすワイン&フードライターの吉田恵理子さん(41歳)と、10年来の飲み友だちの奥田真裕美さん(37歳)。きっかけは吉田さんの離婚だった。

「奥田さんとは行きつけのバーで知り合ったのですが、別れた夫もその店の常連で、奥田さんを通じて彼と仲よくなったという感じでした。ですから結婚後も彼女が家によくごはんを食べにきたりする関係ではあったんです」

吉田恵理子さん(奥)と奥田真裕美さん(仮名・手前)

約8年間の結婚生活。すぐに離婚には踏み切れず、まずは別居をしようと考えた吉田さん。その胸中を奥田さんに話したところ、奥田さんもちょうどアパートの建て替えで引っ越しを迫られているという事情があり、ならば2人でルームシェアをしようと話がまとまった。

「離婚ってエネルギーのいることだし、別居してひとりで暮らすのは寂しかったんですよね。自分が悪いんじゃないのか、もっとがんばればやり直せるんじゃないのかって自問自答したりして、ちょっとしたことでも落ち込むし、めげてしまう。だから奥田さんが一緒に住んでくれてありがたかった。何も話さなくても、そばにいてくれるだけですごく安心したんです」

と、感謝することしきりの吉田さんに、

「私も吉田さんが別居すると聞いて心配でした。ただ、私は他人と一緒に住めるタイプの人間ではないと思っていたし、人と暮らすなんて考えたこともなかった。でも吉田さんは海外出張も多いし、全然私に干渉してこないので、けっこう気ままに暮らせるんですよね。それに共同生活をすることによって、ダラダラせずにちゃんとしようかなって思えますしね」

と奥田さん。リビングで2人一緒に寛ぐことはまれで、食事は自炊してそれぞれの居室で食べるなどひとりで過ごすことが多く、ときには1週間も顔を合わせないこともあるという。

『クロワッサン』940号より

●吉田理恵子さん ワイン&フードライター/フランス国立ランス大学高等美食学研究院で学び、ディプロム取得。著書に『ランチタイムが楽しみなフランス人たち』。

●奥田真裕美さん(仮名) 保育士補助/30代になってから一念発起、保育士の資格を取るために、現在は保育園で保育補助をしながら勉強中。

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