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朝8分できれいに! 最適・最短ルートで効率よく掃除する「ひとふで掃除」って?

時間の節約になり、無駄なく部屋をきれいにする「ひとふで掃除」。家事のプロ、本間朝子さんに聞きました。
  • 撮影・武井メグミ

無駄なく部屋をきれいにする「ひとふで掃除」とは?

忙しくても、家事が苦手でも、心地よい暮らしを保つために、これまでにも「環境整備」や「予防掃除」を紹介してきた本間朝子さん。「環境整備」とは、掃除しやすい状態に部屋を整えること。本間家(上の写真)を例にすると、床にものを置かないこと、家具を配置するときに掃除道具がスムーズに入る隙間を用意することなどがそれにあたる。もうひとつの「予防掃除」は、汚れがたまらないようにカバーする、そもそも汚れるものを置かない、といった考え方だ。

「実は、それを理解した上で、では具体的に、いつどこを掃除すればいいのか、という質問が最近増えているんです。その答えとして提案したいのが、『ひとふで掃除』です」

わざわざ掃除の時間をとらなくても、日々の暮らしで意識せず動いている生活動線の中に掃除を組み込めば、効率よくいつのまにかきれいな状態をキープできるという方法論。
「思いつきで手当たり次第に家事をしていると、どうしても無駄な動きが多くなります。それを修正して、茶道の一連の所作のように、必要な動きを盛り込んだ流れのある“型”を決めましょう。その型を体が覚えてしまえば、時間のロスなく、気づいたらきれいになっている感覚で掃除は終了!」
型があると、どこを掃除したか、やらねばならないか、考えなくていいだけでも気分はラク。ひととおり済ませれば「はい、終わり」と、ひと区切りつけやすいのもポイントで、次の仕事などに頭を切り替えやすいのだという。

「毎日、流れで行う掃除の組み合わせを考えるとき、割り切りも大事です。なにもかも完璧にしようと思うと、とても『ひとふで』では無理です。自分がストレスに感じる気になる場所からケアして、ある程度きれいにすることでよしとします。それだけでも、全体の印象はずいぶん変わるはずです」

ついでにちょこちょこ掃除を、無駄なくつなげて、ひとふで書き。

本間さんの朝掃除の流れ、所要時間。本間さんは朝に掃除を集中。起きてから着替えまでの赤ラインと、その後の青ラインと、2本の「ひとふで掃除」が組み込まれている。所要時間はごく短い、ちょこちょこ掃除だ。

上の間取りに、本間さんが実践している「ひとふで掃除」を書きこんでみた。なるべく行ったり来たりせずに済むよう無駄のない組み立てで、赤のラインと、青のラインの2コースを用意している。洗顔やトイレなど、行ったついでに掃除するのが基本。それぞれかける時間は、ごく短いのがわかる。

掃除する時間帯も自分の都合に合わせて。本間さんは、流れに邪魔の入らない点で好都合な、朝に集中させている。どの時間帯にしても中断を避けられない生活なら、「型をいくつかの細切れの連続にしておくといいですね」。
いずれにしても、人によって家の間取りも生活動線も違うので、自分なりのアレンジが必要だ。

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