鴨川から七条通を東に向かい坂を上がる。三十三間堂の東向かい、山門から続く長い参道の先に、養源院の本堂がある。独創的な画風の俵屋宗達による唐獅子が描かれた杉戸絵が出迎えてくれる。本堂に上がり廊下を進むと、母象と子象、対になった白象図が現れる。
養源院を出て北に向かい、七条通を渡れば、京都国立博物館。煉瓦造りの重厚な建物は明治古都館。1897年(明治30年)開館。現在は、改修と発掘調査のため休館中。明治古都館に向かって左手が、平成知新館。ニューヨーク近代美術館新館などを手がけた谷口吉生氏による設計だ。
清水五条に近い『半兵衛麸』の本店へは、京都国立博物館や養源院から少し距離があるが、下り基調なので充分歩ける。元禄時代、宮中の料理人だった玉置半兵衛が京の町で麸屋を創業し、今に至る。生麸、焼麸などの販売エリアに食べ方を提案する茶房が併設されている。