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【京都美術散歩】日本美術の名品に出合い、清水五条の老舗へ向かう旅。

作家、原田マハさんとともに、京都国立博物館、養源院で日本美術の名品に出合い、清水五条の老舗へ。

鴨川から七条通を東に向かい坂を上がる。三十三間堂の東向かい、山門から続く長い参道の先に、養源院の本堂がある。独創的な画風の俵屋宗達による唐獅子が描かれた杉戸絵が出迎えてくれる。本堂に上がり廊下を進むと、母象と子象、対になった白象図が現れる。

養源院を出て北に向かい、七条通を渡れば、京都国立博物館。煉瓦造りの重厚な建物は明治古都館。1897年(明治30年)開館。現在は、改修と発掘調査のため休館中。明治古都館に向かって左手が、平成知新館。ニューヨーク近代美術館新館などを手がけた谷口吉生氏による設計だ。

清水五条に近い『半兵衛麸』の本店へは、京都国立博物館や養源院から少し距離があるが、下り基調なので充分歩ける。元禄時代、宮中の料理人だった玉置半兵衛が京の町で麸屋を創業し、今に至る。生麸、焼麸などの販売エリアに食べ方を提案する茶房が併設されている。

養源院 

俵屋宗達/白象図ほか。京都市東山区三十三間堂廻町656 ☎︎075・561・3887 拝観時間9時~16時。拝観休止日12月31日、1月、5月、9月の各21日午後。拝観料500円。

京都国立博物館/ザ・ミューゼス

京都国立博物館・平成知新館1階にある、カフェレストラン。ハイアット リージェンシー 京都の直営で、本格的な洋食が食べられる。一番のおすすめは、ビーフシチューを中心にコースが組まれた、ザ・ミューゼス ランチ。シチューのソースはコクはあるがくどくなく、飽きることなく楽しめる。サラダやパン、スープにデザートがついて2000円はお値打ちだ。時分どきを外せば、静かな空間で、庭を眺めながら食事やお茶の時間を過ごすことができる。

●ザ・ミューゼス /京都国立博物館平成知新館1階 ☎︎075・533・7650 営業時間平常展開催時:10時〜17時、特別展開催時:10時〜18時、金曜のみ10時〜20時 定休日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日) 牛肉と季節野菜のシチューをメインにしたザ・ミューゼス ランチ2,000円。

全面ガラス張りで庭を眺めながら食事やお茶を。
ソースが染み柔らかく煮えた牛肉に添えられる野菜は、季節ごとに変わる。

半兵衛麸

麸と湯葉のしにせが、予約制で供してくれる「むし養い料理」。「あくまでも麸の販売が中心ですが、お客様から麸にはどのような料理法があるのかを知りたいという要望に応え、食べ方の提案として始めたものです」と、店長の苅谷昌宏さん。生麸、焼麸といっても、相性のいい調味料、長時間煮ても煮崩れないもの、さっと熱を通して美味しいもの。それぞれの持ち味を活かせば、こんなに豊かな展開ができるのか。その奥深さたるや!

●京都市東山区問屋町五条下ル上人町433 ☎︎075・525・0008 賚販売9時~17時、茶房11時~16時(入店は14時30分まで) ㊡年末年始 むし養い料理3,000円(予約制)

しにせの風格を感じさせる落ち着いた入り口。
むし養い料理をいただける茶房。中庭を眺めながら。
生麸田楽。あわ麸に白味噌と木の芽味噌、ごま麸に赤味噌。
白味噌の甘さに、よもぎ麸の粘りと苦味が映える。
最も人気がある生麸。右から、よ もぎ麸、あわ麸、ごま麸。各600円。

『クロワッサン』935号より

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