ニュース

パクチーの香りをきちんと残らせて
作る、食欲がすすむ一皿レシピ。

独特の味わいで人気のパクチーは、その健康効果も話題。添えるだけじゃない、パクチーが主役のレシピを紹介します。今回はパクチーの香りを残すためのコツも合わせて、食欲がすすむパクチーレシピを3つ紹介します。

 
ミントやディル、バジルなど、普段から料理にハーブを使うのが大好きだという冷水希三子さん。
「なかでもパクチーは、主役になれる数少ないハーブだと思います。私のお気に入りは、食パンにパクチーとオリーブ油、塩をサンドするだけのシンプルな『パクチーパン』。肉・魚料理や炭水化物にも合うので、サラダや添え物に使うだけではもったいないですよ」
エグみがあり個性が強いと思われがちだが、意外にも、調理するとどんな味にもしっくりなじむ。
「今回の9品も、味付けやアプローチは様々。スパイス類を使わなくても、パクチーのコクや香りがアクセントになって味に充分、深みが出るんです」
生のパクチーは上記の方法なら、3〜4日は生き生きとしたまま保存が可能です。
この香りとコクの虜になる人が続出のパクチー。
この香りとコクの虜になる人が続出のパクチー。


 

パクチーの正しい保存方法

根から葉まで全体を、20分ほど水にさらす。
根から葉まで全体を、20分ほど水にさらす。
よく振って水気を切ってから全体をペーパーでくるむ。
よく振って水気を切ってから全体をペーパーでくるむ。


葉が極力ビニール袋に触れないように入れ、冷蔵庫へ。
葉が極力ビニール袋に触れないように入れ、冷蔵庫へ。


 

香りを残すためのポイントはパクチーを入れるタイミング

パクチービーフン

パクチーの香りを楽しむには、火を通し過ぎないこと。麺にだしをしみ込ませるように炒めた後で投入。春雨や焼きそばを使う場合はだしを少なめに。

パクチーは最後に加え、さっと軽く炒める程度に。
パクチーは最後に加え、さっと軽く炒める程度に。
材料(2人分) 
ビーフン100g 鶏ミンチ150g A[ナンプラー小さじ1 酒大さじ1] パクチー50g しょうが1かけ 長ねぎ5㎝ 青唐辛子1本 油大さじ1 酒大さじ2 鰹昆布だし250㎖ 塩適量
作り方 
1. ビーフンは水につけておく。鶏ミンチにAをもみ込む。
2. パクチー、しょうが、長ねぎはみじん切り。青唐辛子は小口切り。
3. フライパンに油を入れ、中火で鶏ミンチを炒め、しょうがと長ねぎを加えて、さらに炒める。
4. 3に酒を加え、鰹昆布だしを入れて塩で少し濃いめに味を調え、1のビーフンの水気を切って加え、炒め煮する。
5. 仕上げにパクチーと青唐辛子を加え、全体を混ぜ合わせる。皿に盛り、好みで黒酢やレモンをかける。


 

パクチーカレー

簡単なのに凝った味わいになるのがパクチーカレーの良いところ。華やかに香るコリアンダーシードとパクチーの組み合わせが、複雑な風味を生む。

スパイスの種類が少なめでも、味に幅と深みが出る。
スパイスの種類が少なめでも、味に幅と深みが出る。
材料(2人分)
豚ミンチ150g 塩適量 パクチー50g 玉ねぎ½個 トマト1個 しょうが1かけ にんにく1かけ 油大さじ1½ クミンシード小さじ½ コリアンダーシード小さじ1 赤唐辛子1本 カレー粉小さじ1 水250㎖
作り方 
1. パクチーと玉ねぎは、みじん切り。トマトは皮をむいてみじん切り。しょうがとにんにくはすりおろす。豚ミンチに塩をしておく。
2. 鍋に油とクミンシード、コリアンダーシード、種を取った赤唐辛子を加え中火にかける。香りが立ってきたらカレー粉を加え炒め、玉ねぎと塩少々を加え混ぜ、蓋をして弱火で甘みが出るまで蒸らし炒める。
3. 2に豚ミンチとしょうが、にんにくを加え中火で炒める。
4. トマトを加え炒め、蓋をする。弱火でトマトが煮くずれるまで煮る。
5. 水を加え、中火にしてアクを取ったら弱火で軽く蓋をずらして20~30分煮て、パクチーを加え塩で味を調える。


 

パクチーチキン飯

タイ風チキンライスが、出汁を取る手間もなくフライパンひとつでできる。1度目に入れるパクチーでコクを、2度目で香りと食感を出すのがコツ。

パクチーは2度に分けて投入。簡単仕様のカオマンガイ。
パクチーは2度に分けて投入。簡単仕様のカオマンガイ。
材料(2人分)鶏もも肉1枚 A[塩小さじ½ しょうがすりおろし½かけ分 酒大さじ½] パクチー40g 長ねぎ½本 しょうが½かけ 米1合 油大さじ½ B[酒大さじ2 水170㎖] C[しょうがすりおろし大さじ1 レモン汁大さじ1 ナンプラー大さじ1 水大さじ1 砂糖大さじ½ 豆板醤小さじ½]
作り方 
1.鶏もも肉とAをビニール袋に入れてもみ込み、冷蔵庫で1~2時間おいておく。Cを混ぜ合わせる。
2.パクチー、長ねぎ、しょうがはみじん切り、米はといでザルに上げておく。
3.フライパンに油と長ねぎ、しょうがを入れ、中火で炒めて米を加え、透き通るまで炒めたらパクチーの半量を加える。
4.3にBを加えて1の鶏もも肉を乗せ、沸いたら蓋をして1分、弱火にして12~13分炊き、火を止めて10分蒸らす。
5.4の鶏もも肉を取り出し1㎝幅にスライスし、残りのパクチーを混ぜ合わせたご飯とともに皿に盛り、Cのタレをかける。


 

◎冷水希三子さん 料理研究家/季節の味をいかす滋味深い料理に定評。著書に『ハーブのサラダ』(アノニマ・スタジオ)

『クロワッサン』926号(2016年6月10日号)より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間