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認知症予防のために、毎日少しずつ
食事にローズマリーを取り入れる。

将来的に増加するといわれる認知症ですが、中でも、アルツハイマー病予防として注目を集めている食材があります。それがローズマリー。今回はローズマリーを使ったレシピを紹介します。

 

認知症、中でもアルツハイマー病の特徴的な病変であるアミロイドβタンパク。それが脳内で凝集、線維化するのを抑制する効果において、最近注目を集めているのがローズマリーです。

「ウコンや緑茶、赤ワインに含まれる様々なポリフェノール成分を、アルツハイマー病のモデルマウスにエサと一緒に食べさせて脳への働きを調べた結果、中でもローズマリーに多く含まれるポリフェノール成分、ロズマリン酸が一番効果的だったのです」(金沢大学大学院医学系研究科神経内科教授・山田正仁さん)

さらに、ローズマリーの主成分、カルノシン酸にも、脳の神経細胞を活性化し、保護する力があるとの報告が。

「カルノシン酸は葉に多く含まれ、乾燥葉でも1〜3%含まれているのが普通です。ただ、分解しやすい成分なので、新しく質の良い葉を選び、少量でも毎日摂取すれば、効果が出る可能性はあるでしょう」(長瀬産業主席研究員・小坂邦男さん)

一般的に脳に良いとされるのは、豊富な野菜と魚が中心のバランスのとれた料理。今回はそこにローズマリーをプラスしたレシピを紹介します。

 

オイルサーディンと蕪のグリル ハニーマスタード風味

イワシのDHAが溶け込んだオリーブオイルも一緒にいただく。
イワシのDHAが溶け込んだオリーブオイルも一緒にいただく。

材料(4人分) オイルサーディン1缶(75g)、蕪(葉付き)4個、ブラックオリーブ6粒、塩小さじ1弱、生ローズマリー4枝、A[粒マスタード大さじ2、はちみつ大さじ1、生ローズマリー1枝]
作り方 
1.蕪は茎を5㎝程度残し、8等分のくし形に切って、泥を落とす。茎は4㎝幅に切る。ブラックオリーブは輪切り、ローズマリーは葉を摘み取る。
2.蕪と茎を大きめのボウルに入れ、塩とローズマリーを全体にまぶし、クッキングシートを敷いた天板の上に広げ、オイルサーディンとブラックオリーブを全体に散らし、190度の予熱の状態から入れる(予熱が上がるまでの間おいておくことで、蕪から水分が出て、ちょうどよい固さに仕上がる)。
3.予熱が上がったら、約13分焼く。
4.Aを混ぜ合わせてソースを作り、蕪に火が通ったら全体にかける。

 

和風ハーブサラダ

ターメリックにもポリフェノールが。さらに脳が元気に!?
ターメリックにもポリフェノールが。さらに脳が元気に!?

材料(4人分) セロリ・人参各½本、ブロッコリー100g、ミニトマト8個、生ローズマリー2枝、A[ドライハーブ(好みのもの)適量、ターメリックパウダー小さじ½、酢・しょうゆ各大さじ2、エゴマ油(なければサラダ油でも)大さじ1]

作り方 
1.セロリ、人参は大きめの乱切りに。ブロッコリーは小房に切る。人参を鍋に入れ、水をかぶる程度に入れて火にかけ、沸騰後1分茹でて固い状態で取り出し、ブロッコリーを入れて1分ほど茹で、しっかりと水気を切る。
2.ボウルに摘み取ったローズマリーの葉を入れ、Aを加え、1.とミニトマトを和える。浅漬けでもいいが、時間が経つと味がなじんでおいしくなる。

 

トースターで焼くザクザクハーブクッキー

おやつにも、脳を活性化させてくれそうなクッキーを。
おやつにも、脳を活性化させてくれそうなクッキーを。

材料(約20枚分) コーンフレーク(無糖)・ココナッツオイル各100g、砂糖・小麦粉各80g、卵1個、アーモンドパウダー50g、ドライローズマリー大さじ3、シナモンパウダー小さじ1
作り方 
1.ココナッツオイルを溶かしてボウルに入れ、砂糖と卵(全卵)を加えてしっかり混ぜてなじませる。
2.小麦粉、アーモンドパウダー、シナモンパウダー、ローズマリーをよく混ぜ合わせ、1.に加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
3.コーンフレーク70gを加えてよく混ぜ、生地を20等分にする。トースターの天板にクッキングシートを敷き、生地の表面をつぶして7㎜厚に広げる(トースターの大きさによって置く枚数は調節する)。
4.残しておいたコーンフレーク30gを生地の上にふり、700Wで15分焼く。途中、焦げ目がついてきたらアルミホイルをかぶせる(オーブンで焼く場合は、180℃で10分)。

 

鮭と豆のレモンバターガーリック味ご飯

鮭と大豆が加わり、脳と体のアンチエイジングレシピに。
鮭と大豆が加わり、脳と体のアンチエイジングレシピに。

材料(4人分) 米2合、水煮大豆100g、生ローズマリー4枝、水360㎖、にんにく3かけ、玉ねぎ・レモン各½個、塩小さじ1⅓弱、バター30g、鮭2切れ、A[塩小さじ⅓、こしょう少々]
作り方 
1.にんにくと玉ねぎはみじん切りに、レモンは薄く輪切りにする。鮭にAをふる。
2.鍋にバター、にんにく、玉ねぎを入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒める。
3.米と水、塩を鍋に加えてざっと混ぜ、水煮大豆、鮭、レモン、ローズマリーを入れて蓋をし、中火で沸騰したら火を弱火にし、10分炊く。炊きあがったら火を止め、そのまま10分蒸らす。枝から外したローズマリーと混ぜながらいただく。

 

『クロワッサン』923号(2016年4月25日号)より

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