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山盛りキャベツに驚き!
インスタグラムで話題の「沼サン」の作り方

今、インスタグラムを中心に話題沸騰の「沼サン」を知っていますか? パンからはみだすほどのたっぷりキャベツがメインのボリューミーなサンドイッチのことで、誰もが作れる手軽さと食べたときの満足感が人気の理由です。今回は、考案者の大沼道行さんから基本の「沼サン」とアレンジレシピを教えていただきました。

 
こちらが基本の「沼サン」

こちらが基本の「沼サン」。見よ、このキャベツのボリューム!

びっくりするほどこんもりと、山高にパンにのせたキャベツの千切りを、もう1枚のパンでぎゅっとプレス。「沼サン」は、インスタグラムの投稿が話題となり、みるみる広まって、いまや多くの人に知られることとなったサンドイッチです。

考案者は、「沼夫」こと陶芸家の大沼道行さん。30年ほど前、まだ独身だったころに、「野菜をたくさん食べられる朝食」としてこのスタルを創出し、以来、ほぼ毎朝食べ続けています。そのサンドイッチの写真やレシピをインスタグラムにアップしたのが、妻である大沼由樹さん。

「数人の知人にレシピを伝えるためにアップしたもので、まさかこんなに注目されるとは思いませんでした」と由樹さん。結婚して、はじめて道行さんが沼サンを作ってくれたときは、「具がない!(キャベツだけ?)」と驚いたが、食べてみると、「はじめてなのに、知っているような味」がして親しめたとふり返ります。その言葉どおり、「基本の沼サン」は、どこか懐かしさを覚えるおいしさ。キャベツがたくさん入っているのに、不思議と淡泊ではなく違和感もないのは、玉ねぎスライスを混ぜた上で、マヨネーズと黒こしょうで下味をつけているから。時間が経つとキャベツから水分が出てきてしまうため、下味はパンにはさむ直前につけるのが秘訣といいいます。

誰もが自宅で作れる手軽さで、サンドイッチの常識を打ち破るボリューム感と満足感がある。ぜひ一度お試しあれ。ちなみに、撮影に使用した器は道行さんの作品。東京・水道橋のギャラリー『千鳥』で取り扱いあり。

 

まずは、基本の「沼サン」の作り方をマスター

材料(一人分)食パン(6枚切り)2枚、キャベツ140g(約3枚)、玉ねぎ20g(約⅛個)、
マヨネーズ大さじ2~2½、スライスチーズ(溶けるタイプ)1枚、スライスベーコン
(長いタイプ)1枚、粒マスタード・黒こしょう各適量

1.食パン1枚にスライスチーズを敷いてベーコンをのせ、もう1枚はそのままトースターで焼く。

2.ベーコンから脂が出てくるくらいまで焼いたら、何ものせていないほうのパンに粒マスタードをぬる。

3.キャベツは千切り、玉ねぎはスライスしておき、のせる直前にマヨネーズと黒こしょうを混ぜる

4.2で粒マスタードをぬったほうのパンに、3をのせる。真ん中を高くして、思い切って山盛りに。

キャベツは約3枚分(140g)をたっぷり使用。

キャベツは約3枚分(140g)をたっぷり使用。


5.もう1枚を、チーズとベーコンがのった面を下にしてかぶせる。パンの耳の形を合わせると美しい。

6.上から両手で押さえ、ぎゅっとプレスする。山盛りのキャベツの千切りを平らに圧縮する気持ちで。

7.はみ出したキャベツは、片方の手でパンを押さえながら中に押し込む。バターナイフを使うと便利。

8.真ん中に包丁をあて、刃を引くと具がずれるので、下に向けて一気に切る。パン切り包丁は不適。

盛って、はさんで、ぎゅっとプレス。

盛って、はさんで、ぎゅっとプレス。


 

さまざまな具材で楽しむ、アレンジレシピ3つ

アスパラ+たまごサラダ

ベーコンとアスパラは向きを揃え、真ん中を切る。

ベーコンとアスパラは向きを揃え、真ん中を切る。

材料(1人分) 
食パン(6枚切り)2枚、スライスチーズ(溶けるタイプ)1枚、スライスベーコン(長いタイプ)1枚、キャベツ100g、玉ねぎ20g、アスパラガス3本、たまごサラダ[卵2個、マヨネーズ大さじ1、パセリ・塩・黒こしょう各適量]、粒マスタード適量、マヨネーズ大さじ1½、黒こしょう少々

作り方 
1.たまごサラダを作る。卵2個を固ゆでのゆで卵にし、黄身をつぶしながらマヨネーズを混ぜる。ざく切りにした白身とパセリのみじん切りを加えて混ぜ、塩、黒こしょうで味を調える。
2.アスパラははかまを取り、塩(分量外)を入れた熱湯で軽く茹で、半分に切る。
3.キャベツは千切り、玉ねぎはスライスする。
4.食パンは1枚にチーズを敷いてベーコンをのせ、もう1枚はそのままで共にトーストする。
5. 4の何ものせていないほうに粒マスタードをぬる。
6. 3にマヨネーズと黒こしょうを加えよく混ぜる。
7. 4のチーズとベーコンがのったパンに6をのせ、アスパラを並べてたまごサラダをのせ、5の粒マスタードをぬった面を下にしてかぶせ、プレスして半分に切る。

 

小松菜ときのこのカレーオイスター風味

厚切りベーコンと、カレー風味の炒め物が好相性。

厚切りベーコンと、カレー風味の炒め物が好相性。

材料(1人分) 
食パン(6枚切り)2枚、小松菜1束、エリンギやしめじなどのきのこ100g、料理酒小さじ1、厚切りベーコン80g、A[カレー粉小さじ¼、オイスターソース小さじ1、醤油小さじ½、料理酒小さじ1]、スライスチーズ(溶けるタイプ)1枚、マヨネーズ適量
作り方 
1.小松菜はよく洗い、長さを4等分する。きのこは食べやすい大きさに割いて料理酒をふりかけておく。
2.フライパンを熱し、弱火~中火で厚切りベーコンをしっかり焼いて脂を出し、一度取り出す。
3. 2のフライパンにきのこを入れてベーコンの脂で炒める。火が通ったら小松菜の茎、葉の順に加え、Aをかけて水気をとばすように炒める。
4.食パン1枚にスライスチーズをのせ、もう1枚はそのままで共にトーストする。
5. 4の何ものせていないほうにマヨネーズをぬり、2で取り出した厚切りベーコンを切ってのせ、3を山盛りにのせる。
6. 5にもう1枚のパンを、チーズをのせた面を下にしてかぶせ、プレスして半分に切る。


 

サーモン・アボカドディップ

チーズとアボカドは混ぜてから冷やすと扱いやすい。

チーズとアボカドは混ぜてから冷やすと扱いやすい。

材料(1人分) 食パン(6枚切り)2枚、キャベツ80g、玉ねぎ20g、アボカドディップ[アボカド½個、クリームチーズ40g、レモン汁小さじ1、塩・黒こしょう各少々]、スモークサーモン50g、レモン汁小さじ1、粒マスタード適量、マヨネーズ大さじ1½、黒こしょう少々
作り方 
1.ディップを作る。クリームチーズをやわらかく練り、粗くつぶしたアボカドとレモン汁を加えてよく混ぜ、塩、黒こしょうで味を調える。
2.キャベツは千切り、玉ねぎはスライスする。
3.スモークサーモンはレモン汁をかけておく。
4.食パンは2枚ともそのままトーストし、1枚に粒マスタード、もう1枚にアボカドディップをぬる。
5. 2にマヨネーズと黒こしょうを加えよく混ぜる。
6. 4のアボカドディップをぬったほうに3、5の順にのせる。もう1枚のパンを、粒マスタードをぬった面を下にしてかぶせ、プレスして半分に切る。


 

◎大沼由樹さん 手作りコスメ研究家/沼サン考案者の妻として、各メディアでレシピを紹介。共著に『沼サン 野菜たっぷり!幸せサンドイッチレシピ』(宝島社)

『クロワッサン』919号(2月25日号)より

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