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冷えを改善しながら体を芯から温めるスープとは?

文/写真・有賀薫

黒豆の甘みとトマトの酸味が相性抜群のスープで冷えも解消!

黒豆の甘みとトマトの酸味が相性抜群のスープで冷えを解消!

さまざまなスペシャリストが揃うクロワッサン倶楽部の読者モデルが、みなさまからの質問にお答えいたします。


Q
冬になるとすぐ手足が冷えてしまい、一度冷えると暖房をつけてもなかなか元に戻りません。冷えを改善しながら体の温まるスープがあれば教えてください。(東京・39歳・女性)

 

A
こんにちは。有賀薫です。「スープ作家」として一年通してスープを作っています。
実は私も筋金入りの冷え性で、冬になると厚い靴下と湯たんぽが手放せません。冷えた体を温めるには、やはり体の内側から。熱々のスープがおすすめです。

ところで、黒っぽい食べ物には体を温める食材が多いって、ご存知でしょうか?

たとえば、黒豆、ごま、胡椒、黒砂糖、海藻、醤油などが、その代表例。冬は積極的に黒いものを食べるといいようです。今日は、黒い食材を使った、体がぽかぽか温まるレシピを2品、紹介します。

 

おせちの残りで、黒豆入りのチキントマトスープ

最初の黒食材は「黒豆」です。お正月の後で、甘く煮た黒豆が残っていませんか。これを、鶏肉とトマトのスープに入れて煮込みます。豆の甘みとトマトの酸味、そして「黒胡椒」の辛み。味のバランスをしっかり取ると、美味しくできます。黒胡椒も体を温めてくれる香辛料ので、辛いのがお好きな方はたっぷりと。

材料(2~3人分)
黒豆甘煮 100g
鶏もも肉 150g
たまねぎ 1/2個
トマト缶 1缶
塩  小さじ1/2
胡椒
オリーブオイル
黒豆は血の巡りを良くする作用があるそう。

黒豆は血の巡りを良くする作用があるそう。


作り方
1.たまねぎは皮をむき、1センチ角ぐらいに切る。鶏肉も小さく食べやすく切る。
2.鍋にたまねぎを入れてオリーブオイルをたっぷり回しかけて火にかけ、透き通るまで炒めたら鶏肉を入れてさらに炒める。鶏肉の表面が白くなったところでトマト缶と塩小さじ1/2、黒豆を加えてよく煮込む。
3.15~20分ほど煮込んだら、味を見て、足りなければ塩を足す。黒胡椒をたっぷり振って、できあがり。
黒豆は、甘みがない水煮の黒豆を使っても、もちろん作れます。

黒胡椒を効かせて体がじんわり温まる。

黒胡椒を効かせて体がじんわり温まる。

 

簡単でほっこり温まる、鏡開きの黒ごまぜんざい

1月11日は鏡開きですね。あずきやお餅も体を温める食材なので、寒い時季の鏡開きにぜんざいを食べるのはおすすめです。ここに、黒食材である「黒ごま」や「黒糖」を足してみてください。冷え改善によいだけでなく、ちょっぴりアジア風の、美味しいごまぜんざいになります。

 
材料(2人分)
あずき缶詰 1缶(200g)
黒すりごま 大さじ2
黒糖 少々
餅 2個
塩 少量
鏡開きのお餅を使って。

鏡開きのお餅を使って。


1.あずき缶を鍋にあけ、水を加えてゆるめて温め、すりごまを大さじ1混ぜる。塩をほんのわずか、隠し味程度に入れると味が締まる。
黒糖はトッピングするために手で細かく割っておく。割れにくいときはキッチンペーパーの上に黒糖を置き、皿の底などでぎゅっとつぶすと簡単。
2.焼いたお椀に餅を入れ、1のあずきをかけて出す。好みで、すりごまや黒糖を好きなだけトッピングする。

「すりごま」を使うとごまの風味が感じられます。すりごまは、この料理以外にも野菜炒めに加えてコクを出したり、ごま油や塩と混ぜてナムルのたれにしたり、ラーメンにトッピングしたりと、使い勝手はばつぐん。冷え性の方こそ毎日食べたい食材です。

粒のごまよりも栄養が吸収されやすい、すりごまがオススメ

粒のごまよりも栄養が吸収されやすい、すりごまがオススメ。

黒い食材で作るスープやおしるこ、いかがでしょうか。熱々を食べれば体の内側から温まり、さらに体に積極的に働きかけて、冷えを改善してくれます。どちらも簡単なので、気軽にやってみてください。


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クロワッサン倶楽部
会員番号62

有賀薫



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