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まだ間に合う!ラクしてキレイに大掃除
〜換気扇編〜

大掃除は年末の大仕事。知らないうちにホコリは家じゅうに溜まり、気がつけば厄介な状況になることもしばしば。掃除をもっと楽にする使い勝手のいい道具の選び方や方法を家事・収納アドバイザー、本多弘美さんの指導のもと、漫画家の西家ヒバリさんが実践しました。

 

「まず、大掃除のテーマを決めます。例えば〝気になっている油汚れを絶対に取る〟でもいいですし、〝普段、手が回らない箇所を徹底的に掃除する〟とか。目標ができると掃除はしやすくなります。次にエリアごとに分けて、大掃除する箇所を書き出します。そして、その箇所の重要度に印をつけます。印が多くついた箇所はしっかり掃除をする部分、逆に少ないところや印がないところは、楽をする箇所です」

掃除の重要度が決まったら、自分なりに掃除にかける時間を出します。

「1カ所にかける掃除の時間は15分を基本にして、しっかり掃除する部分は15分にプラス、楽をする部分はマイナスで調整し、エリア全体を60分で終了するようにします。それがわかると、何日間で掃除ができるか、道具は何を揃えればいいかなど、計画が立てやすくなります。また、楽をする部分は性能に優れた家電の力を活用すると作業効率がぐんとアップします」

汚れを拭き取る 古布や雑巾、隅の汚れをかき出す古歯 ブラシや竹串など、使い切りの道具も多めに用意しておけば、汚れたらすぐに取り換えられ便利。

「掃除道具は手元に置くことが肝心で す。掃除を始めてから、あれがない、 これがない、では作業が進みません。 洗剤の残量チェックも忘れずに。掃除中で洗剤が切れたのでは、テンショ ンも下がります」

ほかにも大掃除の注意点として、掃除の見切りのつけ方も重要です。

「取れなかった汚れが落ち始めると、 次々と汚れが目につき始めます。するとそこだけに集中してしまい、1カ所だけで終了してしまうことにもなりかねません。大掃除で完璧に汚れを落とすのも大切なのですが、気になっているメインの汚れが落ちたら〝よし〟と するのも必要なことです。毎日の掃除 でその続きを行ってみてはどうですか」(本多さん)

 

【換気扇】
ベトベトの油汚れも浸け置きで
油を分解し、ブラシで除去。

調理中の油がこびりつく換気扇。 暮れの大掃除で、最も掃除が面倒な箇所にあげられる。

「昨年末に意を決し、外して掃除をしたのですが、油がなかなか取れず、大変でした」(西家さん)

「油を分解する専用の洗剤に浸け置きしてから、ブラシでこすれば、 油汚れは簡単に落ちます。浸け置き時間に他の事ができ便利ですよ」

【Before】換気扇の上蓋をはずしたところ。吸い込み口の周りには細かい油汚れのこびりつきが。
細かい油汚れがびっしり。

細かい油汚れがびっしり。

1.換気扇のパーツを取り外す。ネジや細かい付属部品は容器にまとめておく。
換気扇のパーツをすべて取り外して。

なくしやすいネジや細かな付属部品もまとめて。


2.ビニール袋を2、3枚重ねた中にパーツを入れる。付属部品も忘れずに。
ビニール袋は二重三重に。

ビニール袋は二重三重に。

3.かぶるくらいのぬるま湯(または水)を入れ、洗剤を表示 の分量どおりに加える。
ここにぬるま湯と洗剤をイン。

ここにぬるま湯と洗剤をイン。


4.ビニール袋の口をしっかりと結び、約2時間そのまま放置する。
しっかり浸け置きすることで頑固な油汚れも分解して除去 。

しっかり浸け置きすることで頑固な油汚れも分解して除去 。

5.時間になったら、排水口の近くでビニール袋の一端を切り、中の汚水を流す。
洗面台に置いておけば、流す時も楽。

洗面台に置いておけば、流す時も楽。


6.袋からパーツを取り出し、水を流しながら浮き上がった油をブラシで落とす。
手のひらサイズのブラシが重宝。

手のひらサイズのブラシが重宝。

7.ドラムの溝に残った油汚れも丁寧に落とす。ブラシはコシのあるものが使い勝手がいい。
ブラシの先端で細かな溝の汚れもしっかり落とす。

ブラシの先端で細かな溝の汚れもしっかり落とす。


8.各パーツの水気を取ったら、元の状態に戻し、全体をカラ拭きする。
水気をしっかりととって元の位置へ。

水気をしっかりととって元の位置へ。

9.全体に付着した細かい油汚れが落ち、きれいになった換気扇。
Beforeと比べると一目瞭然。

Beforeと比べると一目瞭然。


10.最後に蓋をして完了。ここも忘れずにカラ拭きする。
蓋の掃除も忘れずに。

蓋の掃除も忘れずに。

11.五徳も一緒に浸け置きし、同じ手順で仕上げればこのとおりピカピカに。
浸け置 き時間に他の事ができるので便利。

浸け置き時間に他の事もできるので便利。


 

◎本多弘美さん 家事・収納アドバイザー/実生活に根ざした合理的な収納アドバイスと、理論的な分析、科学的な視点での家事提案が人気。『クセになるおそうじ術』(監修)など。

◎西家ヒバリさん 漫画家/横浜生まれ。大学時代にしりあがり寿さん(夫)と出会い、ギャグ漫画家に。『ワケあり家族』(共著)、『韓流時代劇にハマりまして』など著書多数。

『クロワッサン』915号(2015年12月25日売号)より

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