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おいしくてメリットがたくさん!
オーストラリア産マカダミアの魅力。

マカダミアナッツといえば、チョコレート。そしてハワイ。そんなイメージを覆す、オーストラリア・マカダミア協会によるプレゼンテーションが11月20日に開催されました。気候を活かした環境に優しい栽培方法、様々な食材と組み合わせた調理法には、驚きがいっぱい!

文・写真/古庄香哉

和食材とマカダミアナッツがマッチする「たまり醤油のフレーバーマカダミア」

和食材とマカダミアナッツがマッチする「たまり醤油のフレーバーマカダミア」

高品質なナッツ作りに最適なオーストラリアの農園。

日本に輸入されているマカダミアナッツの約50%は、実はオーストラリア産。そんな一大原産国のオーストラリアから、マカダミア農園オーナーのメイソン・ロイ氏が来日。生産現場の生の声を、届けてくれました。

腹もちが良いので「ダイエット」。抗酸化物質を多く含んでいるので「アンチエイジング」「心臓病のリスク軽減」。

そんなマカダミアナッツのメリットを、おいしくかつ環境に優しく栽培する秘密は、何か。8,000本ものマカダミアの木を栽培するメイソン氏が、豊かな経験をもとに教えてくれます。

植え付けから約10年かけて、マカダミアの木を栽培し、成熟した実を収穫。その後も丁寧に乾燥、殻割される。

植え付けから約10年かけて、マカダミアの木を栽培し、成熟した実を収穫。その後も丁寧に乾燥、殻割される。

オーストラリアの「マカダミア農園」 Ⓒオーストラリア・マカダミア協会

オーストラリアの「マカダミア農園」 写真提供・オーストラリア・マカダミア協会


一つは、オーストラリアの亜熱帯気候が、霜に弱いマカダミアの栽培に、適しているということ。また最適な雨量は、肥沃な土壌を生み出します。恵まれた環境での栽培の歴史は古く、アボリジニたちは、マカダミアナッツをお供え物として、珍重していたそうです。

次に、生物多様性のある栽培方法を、国を挙げて研究しているということ。メイソン氏の農園では、無農薬管理を導入し、生物農薬として「蜂」を活用しています。タマゴヤドリコバチは害虫の駆除に、ミツバチは受粉に大活躍(マカダミアハニーも取れるそう!)。マカダミアの小枝に咲き乱れる白やピンクの花の間を蜂が舞う、美しい農園の中で、ナッツは美味しく安全に育ちます。

マカダミアナッツ割り器で「パチン!」と殻からお目見えしたナッツは、フレッシュでクリーミーな味。

マカダミアナッツ割り器で「パチン!」と殻からお目見えしたナッツは、フレッシュでクリーミーな味。

斬新で簡単、そして美味。驚き溢れるマカダミアナッツ料理。

続けて行われたのは、オーストラリアの人気料理ブロガー/アナベル・ヒクソン氏の、マカダミアナッツ料理デモンストレーション。その調理法や食材の取り合わせの自由な発想には、驚きを覚えました。

例えば「マカダミアとバジルペストのズッキーニパスタ」では、ズッキーニを麺状にスライスしてパスタ代わりに。グルテンフリーな上に、マカダミアナッツには、「一価不飽和脂肪酸」が豊富に含まれているので、とってもヘルシー。たっぷりのナッツとバジルをフードプロセッサーにかけ、滑らかなソースにして頂きます。

専用スライサー。ハンドルを回すたびに、ズッキーニが麺状でにゅるると押し出される。

専用スライサー。ハンドルを回すたびに、ズッキーニが麺状でにゅるると押し出される。

ニンニクやパルメザンチーズも混ぜ合わせる。オリーブオイルと水、レモン果汁で、滑らかさを調整。

ニンニクやパルメザンチーズも混ぜ合わせる。オリーブオイルと水、レモン果汁で、滑らかさを調整。


ナッツ農園を経営されている旦那様との出会いで、新聞記者から料理ブロガーになったという、異色の経歴をお持ちのアナベル氏。調理する様は、実に手際がよくシステマティック。それでいて愉しそうで愛情たっぷり。

みずみずしいズッキーニ麺。濃厚なナッツソースの味と食感が、噛み応えも愉しませてくれる。

みずみずしいズッキーニ麺。濃厚なナッツソースの味と食感が、噛み応えも愉しませてくれる。

デザートの「マカダミアと塩チョコレートタルト」も、斬新簡単で「自分も作ってみたい!」と思わせる魅力的なレシピです。ナッツとデーツ(ナツメヤシ)をフードプロセッサーで砕き、カリカリとした食感のタルト生地を。熟したアボカドとココアで作るフィリングは、これまたフードプロセッサーを使って、時短で鮮やかに仕上げます。頂く直前にふりかける海塩の甘じょっぱさが、マカダミアナッツのバターのような芳醇な風味と、良く合います。

デーツをつなぎで使うことで、タルト生地のナッツが食べやすくまとまる。手のひらで均一に延ばして。

デーツをつなぎで使うことで、タルト生地のナッツが食べやすくまとまる。手のひらで均一に延ばして。

焼かずに、冷やし固められたフィリングは、滑らかで濃厚。その秘密が「アボカドにある」とは、思いもつかない。

焼かずに、冷やし固められたフィリングは、滑らかで濃厚。その秘密が「アボカドにある」とは、思いもつかない。


身の回りにある、魅力的なマカダミア製品の数々。

最後の驚き。それは、多様で魅力的なマカダミアナ製品を知ったこと。「マカダミアオイル」をさっそく試してみたところ、サラッとした付け心地。加齢とともに減少するといわれる「パルミトレイン酸」が多く含まれており、肌の修復作用に、期待が高まります。

艶やかでありながら浸透力に優れ、ベタつきや気になる香りはない。

艶やかでありながら浸透力に優れ、ベタつきや気になる香りはない。

他にも、オーストラリアの高品質マカダミアは、様々な製品として展開されています。ヘルシーで美味しく、美容作用にも優れたマカダミアグッズ。日常に新しくひとつ、取り入れられてみてはいかがでしょうか。

左端から順に時計まわりに「食用オイル」「ミルク」「ミューズリー」「食用ナッツ」「チョコレート」「美容クリーム・オイル」

左端から順に時計まわりに「食用オイル」「ミルク」「ミューズリー」「食用ナッツ」「チョコレート」「美容クリーム・オイル」

 

オーストラリア・マカダミア協会
http://australian-macadamias.jp

【紹介料理のレシピ】
http://australian-macadamias.jp/recipe
(記事中の料理以外にも、たくさんの美味しいレシピが掲載されています)

※アナベル・ヒクソン氏ブログ「the dailys」
http://www.the-dailys.com

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