グルメなあの人も舌鼓!
名店が打ち出す新定番贈り物。
手土産の包み紙を目に留めて、「あら、あのお店の?」と、相手の表情がほころぶ。これが老舗の信頼感。ではおもたせで、という流れも、互いを寛がせて気持ちがよい。いざ包みが開かれるや、「まあ」と驚きの声があがる。
「このお菓子、初めて見た!」
期待どおりの反応ににんまりしつつ、「でしょう? 数十年ぶりに新しく考案されたそうよ」。
こんなふうに会話が弾み、場が華やぐのが、新定番を贈る醍醐味です。
コーヒー党にはビターな甘みの焼き菓子やチョコレート、日本茶好きには美しい和菓子。左党には豆菓子やパイも喜ばれそう。さて、あの人にどれを選ぼう?
Satomi Fujita by 亀屋良長まろん
見た目は小さなあんこ玉。けれども口に含むとラム酒が香り、国産栗のペーストが濃厚に広がる。栗菓子に目のない人も、この未知の味わいには感動するはず。「驚きのお菓子を作りたい」と語るパティシエが、老舗和菓子店とコラボレートして誕生。1,200円 1箱9個入り
美濃吉 美濃吉アイス
『美濃吉』の常連客の楽しみのひとつは、食後のアイスとか。口溶けのさわやかさ、和三盆を使った繊細な甘みはまさに料亭の味。西京白味噌と山椒の「白みそ山椒」、土佐一生姜を炊いた「しょうが飴」、シナモンが効いた「小倉八つ橋」の3種。3,240円〈税込〉 120㎖カップ 6個入り(3種・各2個)
ユーハイム究極のバウムクーヘン 黒豆のバウムリンデ20
カットするごとに、ふっくりと炊かれた丹波黒が顔を出す。ユーハイム初の和風菓子。たっぷりと使った国産バターの香り高さ、何層にも重ねて焼き込む、どっしりとした食感。1909年創業当時より脈々と継がれてきたドイツ菓子の伝統が流れている。2,000円 130×120×高さ60㎜
ぎんざ空也 空いろほし&スプーンクッキー
〝あんこは、豆のジャム〟。こんな新鮮な感覚で、もなかの老舗が新ブランドを立ち上げた。つぶあん、うまみのある皮ごと豆をすりつぶしたこしあん、白いんげん、きなこに似た風味の大豆あん。シナモン香るスプーンクッキーでちょいとすくって。1,113円〈税込〉 瓶詰めのあん1個(110g)、スプーンクッキー8本
たねやオリーブ大福
エメラルド色のソースは、イタリアのCMV社で搾られた、無濾過のエキストラバージンオリーブオイル。これがほのかに塩味を効かせた大福と好相性。近江米を使ったこしあん入りの大福にとろりと垂らして、青々とした香りごといただきたい。900円 大福6個、オリーブオイル1本(9g)
村上開新堂ダックワーズ
アーモンドと小麦の香ばしさ、しっかりとキャラメリゼされたクリームの絶妙な苦み。パンチの効いた味わいは、食通の方への手土産にぴったり。予約必須のクッキーの、変わらぬやさしい味を守り、一方で個性的な世界を拓く。これが老舗の底力。1,330円 6個(1個から購入可)
『クロワッサン』913号(2015年11月25日号)より
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