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意外!トマトケチャップは、
減塩レシピのお助け調味料。vol.3

冷蔵庫に常備しているトマトケチャップ、実は、減塩料理をおいしく作るのにとても便利な調味料だといいます。

 

料理研究家の浜内千波さんは、この旨味の威力を生かし、味噌汁や生姜焼き、鯖味噌をはじめとするいつもの家庭の和風メニューを、トマトケチャップによって減塩するレシピを提案しています。

 
 

味噌汁にはだしの代わりに。

だしを使わずに味噌も減らした減塩の味噌汁も、トマトケチャップ少々を溶くとこくが増す。旨味を補う隠し味。

湯を沸かし、味噌は通常の半分程度で。

湯を沸かし、味噌は通常の半分程度で。

他の調味料は少なめでよい。

甘味、酸味、塩味があるため、醤油や塩の量を減らして、酒やみりんを使わずに、満足感のある味付けができる。

生姜焼きの調味料。酒ではなく水で。

生姜焼きの調味料。酒ではなく水で。


 
 
 

鯖味噌

 味噌や醤油でこってりと煮つける鯖味噌は、通常なら塩分量が高くなりがちなメニュー。けれども煮汁の隠し味にトマトケチャップを加えることで、こくのある味わいと減塩を両立させることができる。酒は入れなくても旨味充分。

塩分が多くなりがちな鯖の味噌煮も、おいしさを損なわずに減塩。

塩分が多くなりがちな鯖の味噌煮も、おいしさを損なわずに減塩。

材料(4人分) 鯖2切れ、水1カップ、酒大さじ2、トマトケチャップ大さじ1、砂糖大さじ1、味噌大さじ1、醤油大さじ½、生姜1かけ、万能ねぎ少々
作り方 
1.鯖は半分に切って、沸騰させた湯にさっとくぐらせ臭みをとる。
2.フライパンに水、酒、醤油、トマトケチャップを入れ、鯖を並べてひと煮立ちさせる。
3.生姜の薄切りを入れ、落とし蓋をして10分くらい煮込む。
4.煮汁が少なくなったら味噌と砂糖をよく混ぜ合わせてから加え、5分くらい煮詰める。
5.仕上がりに万能ねぎの小口切りを散らす。


生姜焼き

肉におろし生姜をもみ込んで砂糖を振り、少しおくのが柔らかく焼く秘訣のひとつ。2つ目は先に肉を焼いて一度取り出し、調味料を煮詰めた後でからめること。トマトケチャップの分、醤油は少なめだが、生姜醤油の風味はちゃんとあり。

材料(2人分) 豚肉(生姜焼き用)180g、サラダ油大さじ½、トマトケチャップ大さじ⅔、水大さじ1、醤油大さじ⅔、砂糖小さじ1、生姜1かけ、キャベツ・パセリ・きゅうり等各適宜
作り方 
1.豚肉に生姜のすりおろしをもみ込む。
2. 1に砂糖を振る。
3.トマトケチャップと水、醤油を合わせておく。
4.フライパンにサラダ油を熱し②の豚肉を両面焼き付ける。
5.一度豚肉を取り出して3を入れ、ひと煮立ちさせて少し煮詰め、肉を戻してからめる。器に盛り、好みの野菜を添える。
つやよく、柔らかく、まろやか。生姜と醤油の風味も堪能できる。

つやよく、柔らかく、まろやか。生姜と醤油の風味も堪能できる。


 

◎浜内千波さん 料理研究家/料理教室を主宰し、テレビや雑誌ほか広く活躍。著書多数。近著に『夏の朝に効く夜に効く スープ・ジュース・サラダ』(日本文芸社)。

『クロワッサン』911号(2015年10月25日号)

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