スリムでいられる理由はグリーンスムージー。
葉野菜類を主役に、果物を合わせて作る「グリーンスムージー」はアメリカが発祥。体にいい、痩せられる、若さを保てると、世界中の美を求める女性たちの間で注目を集めています。
「野菜ジュースや他のスムージーとの違いは、かならず葉野菜を使うこと。見た目は青汁に似ていますが、果物のおかげで飲みやすく、始めるとクセになります。『お砂糖、入ってないの?』って聞かれるくらい甘みもあるんですよ」と話す山口蝶子さんは、グリーンスムージーと6年前に出合い、姉の仲里園子さんと2人でワークショップやリトリート(ヨガ合宿)を開いている。スリムなボディは、これらのおかげだとか。
「飲み始めて2日ぐらいで、体の変化を感じました。むくみや便秘がなくなって体が軽くなり、中からエネルギーが湧いてくる感じ。運動は好きじゃなかったのに、日常的にヨガをするようになって、体を動かす楽しみも覚えました。朝が苦手だった姉も、楽に起きられるようになったと大喜びです」
ワークショップの参加者からも、睡眠の質が改善された、お通じがよくなって肌がきれいになった、減量後の体重を維持できるようになった……などの声が届いているそう。
葉野菜には食物繊維、β-カロテンやビタミンC・Eなどが含まれ、健康、美容には欠かせない強い味方。苦みもあるため大量に食べるのは難しいけれど、果物と一緒にスムージーにすると、たくさん摂ることができます。
「簡単に作れるので、私は一度にたっぷり用意して1日1リットルぐらい飲みます。コップ1杯でも毎日続ければ、その効果は感じられると思いますよ」
旬のは野菜と完熟果物で
おいしく続けるのが大切。
では、さっそく作り方を。用意するものは、葉野菜と果物、水だけ。葉野菜の代わりにハーブや野草を使ってもいい。果物は2種類以上を組み合わせます。「ただ、あまり種類を増やさずシンプルなほうがおいしいです」
まずは、ベーシックなグリーンスムージーとして、ほうれん草、バナナ、キウイなど、通年、手に入りやすい材料でチャレンジ。
「ミキサーは、なるべくなめらかに仕上がるものがおすすめです。好みはあるのですが、つぶが粗いと飲みづらく感じることもありますから」
ミキサーに、水分の多いやわらかい果物、水気の少ない果物、葉野菜の順に入れて、30秒〜1分ほど回せばできあがり! 好みで水を加えたり、撹拌する時間を調節してもOK。
「旬の野菜や完熟果物で作るのが、おいしさの秘訣。できるだけ無農薬のものを選ぶといいですね。とくに食欲がなくなりがちな日にはおすすめです。朝、起きがけに飲むと、体の細胞がひとつひとつ元気になる感じです」
抗酸化グリーンスムージー
作り方
1.すいかは皮から実をはずし、種を取らずに一口大に切る。すももは皮つきのまま種だけ取って4つに切る。大葉は軸の硬いところを取る。
2.ミキサーにすもも、すいか、大葉の順に入れる。
3.スイッチを入れて30秒~1分撹拌。すいかの水分が豊富なため、水は不要。
トロピカルグリーンスムージー
作り方
モロヘイヤは茎の硬いところを取り、一口大にちぎる。パイナップルは皮から実をはずし、芯は除かずに一口大に切る。バナナは皮をむき、半分にちぎる。
2.ミキサーにパイナップル、レモン、バナナ、モロヘイヤの順に入れて、水を加える。
3.スイッチを入れて30秒~1分撹拌。なめらかさを確かめてグラスに注ぐ。
ガスパチョ風グリーンスムージー
作り方
1.セロリの葉、バジルの葉は大きめにちぎる。パプリカ、トマトはへたを取って一口大に切る。アボカドは皮を取って一口大に。レモンは皮と種を取って1㎝ぐらいの輪切りにする。
2.ミキサーにレモン、トマト、アボカド、パプリカ、最後にセロリの葉とバジルの葉を入れて、水を加える。
3.スイッチを入れ、30秒~1分撹拌し、なめらかになったらできあがり。
◎山口蝶子さん ローフード研究家/著書に『グリーンスムージーをはじめよう』(文藝春秋)ほか。
『クロワッサン』906号(2015年8月10日号)より

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