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「きな粉」隠し味レシピで、大豆の栄養を手軽に。

かき氷機なしでも作れる、夏にうれしいデザート。

かき氷機なしでも作れる、夏にうれしいデザート。

きな粉の歴史は古く、日本の伝統食とも言えます。
「平安時代から食されていたと言われますが、一般庶民のものになったのは江戸時代。京都でお菓子に使われて流行し、職人によって日本じうに広がったのです。大豆を焙煎して粉末にしているので、炒ってつぶせば家庭でも作れるんですよ。火を通すのでビタミン類は多少損なわれますが、その他の栄養素は大豆粉とほとんど変わりません」(みたけ食品工業・柳生さん)
 香りの高さを生かせば、簡単な方法で大豆の栄養が摂取できます。
「大量に使うと何でもきな粉味になってしまうので、料理に使うにはコツがいります。隠し味として、味噌汁などに少量を入れると、手軽にコクが出せます。ご自宅でパンを焼く人におすすめしたいのは、『きな粉フランスパン』ですね。小麦粉の数%ほどをきな粉に置き換えると、香ばしく仕上がりますよ」と、フードコーディネーターの柳瀬真澄さん。
今回は、きな粉の特徴を最大限に生かしたレシピをご紹介します。

 

きな粉のニョッキ

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材料
じゃがいも100g きな粉10g 白玉粉60g 水80㎖ 塩少々 味噌大さじ1 豆乳200㎖ パルメザンチーズ大さじ2 粗挽き黒胡椒(または黒七味)適量 イタリアンパセリ適量 
作り方 
1.じゃがいもはラップに包んで電子レンジ(600W)で3分加熱し、皮をむき熱いうちにつぶす。
2.ボウルに白玉粉、きな粉、水を入れて混ぜ合わせ、1を加えて全体が混ざるようしっかりこねる。ひと口大に丸め、フォークの背で軽く押す。
3.鍋に湯を沸かし、塩と2を入れて浮きあがってきたら取り出す。
4.フライパンに豆乳、味噌を入れ中火にかけ、フツフツと沸いてきたら3とパルメザンチーズを加えてひと混ぜし、器に盛り付ける。粗挽き黒胡椒(または黒七味)をふり、イタリアンパセリを添える。

 

きな粉風味のベニエ

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材料(2人分) 
ズッキーニ½本 カリフラワー小房4個 アスパラガス2本 パプリカ¼個 エリンギ1本 レモン¼個 衣の生地[きな粉15g 薄力粉55g 卵1個 牛乳100ml サラダ油大さじ1]塩少々
作り方 
1.ズッキーニは2㎝幅の輪切り、パプリカは乱切り、エリンギは縦4等分に切り、アスパラガスは根元のかたい部分を切って長さを2等分にする。
2.カリフラワーとアスパラガスをかための塩茹でにする。
3.ボウルにきな粉と薄力粉を合わせてふるい、卵黄、サラダ油、牛乳を加えてムラなく混ぜる。
4.卵白を泡立て、3の生地に加えて泡をつぶさないようにサックリと混ぜて衣を作る。
5.油(分量外)を170度に温め、野菜に衣をつけて2~3分揚げる。器に盛り付け、塩と櫛形切りのレモンを添える。

 

きな粉のパッピンス

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材料
牛乳300㎖ 練乳大さじ3 きな粉適量 かぼちゃの種適量 スライスアーモンド適量 ピスタチオ適量 白玉4個 粒あん適量 黒蜜適宜
作り方 
1.ボウルに牛乳と練乳を入れてよく混ぜ、容器に入れて冷凍庫で凍らせる。
2.アーモンドをフライパンで炒る。
3.凍った1をスプーンで削って器に盛り付ける。
4.茶こしできな粉を③にふるいかける。
5.2、かぼちゃの種、砕いたピスタチオ、粒あん、白玉をのせ、好みで黒蜜をかける。

 

◎柳瀬真澄さん・フードコーディネーター、料理研究家/「M’s」主宰。デザイナーの経験を生かし、美味しい食を美しくデザイン、表現する。

『クロワッサン』902号(2015年6月10日号)より

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