本書の最終章では、今後の演芸界を担う若手の写真を掲載している。橘さんは彼らの高座での表情とともに、以下のように記す。
――将来の大看板がこの本のなかにいると信じて、これからも芸人さんへの愛情と尊敬を込めて高座に向き合っていきたい――
「生意気なことを言うようですが、僕は生まれる前と死んだ後の噺家さんは撮影できない。たまたまこの時代に立ち会えただけですが、それでも(柳家)小三治師匠や亡くなられた(立川)談志師匠も撮影できた。夢をもって日々努力している若手芸人さんを紹介するのも僕の役割だと思っています」