世界各地を旅し、その土地ならではの食文化に触れて情報を発信し続けている口尾麻美さん。蒸し暑いアジアはもちろん、季節の寒暖差の激しいロシア、トルコでも、夏を乗り切るヒントが各国のスープにあるという。
「夏は、具材などを足すだけで1品できてしまう“スープの素”を冷蔵庫に常備しておくと便利。トルコの定番である塩と水を加えたヨーグルトドリンクもそのひとつ。すりおろしたきゅうりを混ぜるだけでひと皿に。ロシア料理にも同様の発酵乳製品を使った“スープの素”があります」
疲労回復に最適なスープに足す酸味も、酢、発酵食、レモンやトマトなど、国によりバラエティに富んでいる。「暑い時季にいただく温かなスープには、清涼感のあるレモンや酢をプラスすると、さっぱりとした味わいに」