夫婦で共用することの多い寝室のクローゼット。作り付けの一般的なものは折れ戸が多く、中にハンガーパイプが1本渡してあり、その上に枕棚が付いている。歳月を重ねるにつれ夫婦の服が限られた空間の中で静かに主張し合い、せめぎ合って、気がつけばゴチャゴチャのお手上げ状態に。
「クローゼットはハンガーパイプに洋服を掛けて、枕棚の上には不要なものを置くという、上下だけを意識した平面的な収納になりがちです。それでは奥行きが生かされず、空間にムダが多過ぎます。もっと機能的にスペースを利用できる方法を考えましょう」
と提案するのは住まい方アドバイザーの近藤典子さん。ポイントはクローゼットを「4つのスペース」に分割して考えることだという。そこで今回、空間をムダなく有効活用してスッキリと服や小物を収納するクローゼットの作り方を、モデルケース(下写真)と共に解説してもらった。