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民藝の心をつないで300年。一子相伝、小鹿田焼の里を訪ねて

民藝運動の創始者・柳宗悦が「世界一の民陶」と讃えた小鹿田(おんた)焼。唐臼の音が響く山あいの集落には、開窯以来変わらぬ手仕事が息づいています。

撮影・竹内さくら 文・輪湖雅江

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〈坂本工窯〉の坂本創さんの作。右上は小鹿田焼特有の伝統技法「飛び鉋」で、勢いある連続模様を刻んだ縁重ね飛び鉋七寸皿(4,000円~)。意匠の美しさに加え、薄くて軽くて手に取りやすい形も創さんの器の特徴
〈坂本工窯〉の坂本創さんの作。右上は小鹿田焼特有の伝統技法「飛び鉋」で、勢いある連続模様を刻んだ縁重ね飛び鉋七寸皿(4,000円~)。意匠の美しさに加え、薄くて軽くて手に取りやすい形も創さんの器の特徴
大分県日田市。山あいにある小鹿田焼の里は、人口50人ほどの小さな集落だ。現在は9軒の窯元が、18世紀の開窯以来変わらぬ手技で器を作っている
大分県日田市。山あいにある小鹿田焼の里は、人口50人ほどの小さな集落だ。現在は9軒の窯元が、18世紀の開窯以来変わらぬ手技で器を作っている
空間も道具もきちんと整えられた〈小袋窯〉。左が当主の小袋道明さん。右は息子の杏梓(あんじ)さんで、昨年仕事を始めた22歳
空間も道具もきちんと整えられた〈小袋窯〉。左が当主の小袋道明さん。右は息子の杏梓(あんじ)さんで、昨年仕事を始めた22歳
焼成前の器を蹴ろくろで回転させながら、鉋で一気呵成に模様を刻む「飛び鉋」。鉋は陶工が自作する。杏梓さんのそれは、昔の陶工と同様にゼンマイ時計のバネを使ったもの
焼成前の器を蹴ろくろで回転させながら、鉋で一気呵成に模様を刻む「飛び鉋」。鉋は陶工が自作する。杏梓さんのそれは、昔の陶工と同様にゼンマイ時計のバネを使ったもの
集落の随所にある「唐臼」は小鹿田のシンボル。川の水流を利用し、ししおどしのような仕組みで原土を砕く
集落の随所にある「唐臼」は小鹿田のシンボル。川の水流を利用し、ししおどしのような仕組みで原土を砕く
坂本創さん。鳥取〈岩井窯〉の山本教行さんに2年間師事。民藝本来の自由な造形を学んだ
坂本創さん。鳥取〈岩井窯〉の山本教行さんに2年間師事。民藝本来の自由な造形を学んだ
成形した器を天日で乾かす。小鹿田の集落を散策すると、この光景によく出合う
成形した器を天日で乾かす。小鹿田の集落を散策すると、この光景によく出合う
透明釉、緑釉、茶色の飴釉など、釉薬も自分たちで調合。素材となる灰は藁を燃やして作る
透明釉、緑釉、茶色の飴釉など、釉薬も自分たちで調合。素材となる灰は藁を燃やして作る
8代目当主の坂本工さん。窯を継ぐ前は、東京でグラフィックデザインの勉強をしていたそう
8代目当主の坂本工さん。窯を継ぐ前は、東京でグラフィックデザインの勉強をしていたそう
リーチ式の取っ手が美しい三彩櫛描き七寸ピッチャーは8,000円~。右は刷毛目四寸小鉢、左は三彩櫛描きカップ
リーチ式の取っ手が美しい三彩櫛描き七寸ピッチャーは8,000円~。右は刷毛目四寸小鉢、左は三彩櫛描きカップ
杏梓さんの作。右手前はつたない飛び鉋が愛らしい初期作。左は掛け分け七寸皿
杏梓さんの作。右手前はつたない飛び鉋が愛らしい初期作。左は掛け分け七寸皿
小袋杏梓さん。小鹿田の最若手陶工2人のうちの1人。旅先でも陶磁器やガラスが気になる
小袋杏梓さん。小鹿田の最若手陶工2人のうちの1人。旅先でも陶磁器やガラスが気になる
当主の小袋道明さん。「川の水や窯の炎など、小鹿田焼は人知の及ばない力を借りて作られます」
当主の小袋道明さん。「川の水や窯の炎など、小鹿田焼は人知の及ばない力を借りて作られます」
素地に白化粧土をかけ、飛び鉋を施して乾燥中。小鹿田の土は焼くと黒味を帯び、意匠が際立つ
素地に白化粧土をかけ、飛び鉋を施して乾燥中。小鹿田の土は焼くと黒味を帯び、意匠が際立つ
100年ほど前までは甕や壺など大物が多かった。釉薬をたっぷり流し掛けた意匠も見どころ
100年ほど前までは甕や壺など大物が多かった。釉薬をたっぷり流し掛けた意匠も見どころ
集落北端の高台に立つ。皿山散策はここからスタートがおすすめ。東屋からは皿山集落を見渡せる
集落北端の高台に立つ。皿山散策はここからスタートがおすすめ。東屋からは皿山集落を見渡せる
バーナード・リーチが皿山に来た際に作った大皿。小鹿田焼は絵付けをしないがリーチは特別
バーナード・リーチが皿山に来た際に作った大皿。小鹿田焼は絵付けをしないがリーチは特別

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