くらし

豚のしゃぶしゃぶ仕立ておろしポン酢のレシピ、ピタリと味が決まるポン酢の黄金比で失敗なし。

味付けが決まらない、味がいつも不安定とお悩みなら、絶対に覚えてほしいのが調味料の黄金比。これを知っておけば、味付けの失敗がなくなる。
作家で料理家の樋口直哉さんに教わります。
  • 撮影・小川朋央 文・斎藤理子

豚のしゃぶしゃぶ仕立ておろしポン酢

肉料理にとてもよく合う調味料。

作って1週間くらいで味がなじんでくる。保存がきくので、多めに作って冷蔵庫に常備しておくと便利。炒め物にも合う。柑橘類は甘味のないものを選んで。

【材料(2人分)】
豚ロース肉薄切り 200g
きゅうり 1本
しょうがの甘酢漬け 15g
おろしポン酢[大根おろし 30g、しょうゆ 大さじ2、みりん 大さじ2、柚子果汁 大さじ2
塩 適量

【作り方】
1.
きゅうりは小口切りにし、2%の塩を振って10分ほど置く。しんなりしたらキッチンペーパーなどで軽く絞り、みじん切りにしたしょうがの甘酢漬けと和える
2.しょうゆ、みりん、柚子果汁を混ぜてポン酢を作り、大根おろしを加える。
3.鍋に1%塩分濃度の湯を沸かす。火を止め、豚ロース肉の薄切りをくぐらせ火を通し、ザルにあげて冷ます。
4.1と3を器に盛り、2をかける。

大根おろしを加えて濃度をつけると、肉とよく絡む。肉は湯に塩を入れてさっとくぐらせると、旨みが逃げない。

「和食と洋食には調味料の黄金比というものがあります。それを知っておけば味付けは絶対に失敗しないし、余計な調味料の瓶が冷蔵庫に乱立することもなくなります」と、樋口直哉さん。

和食の基本はしょうゆ1:みりん1。柑橘類、酒、出汁、砂糖などをプラスすることで、味付けがさまざまに展開できる。洋食の基本は油3:酢1。

「西洋料理の味付けはすべて油と酢でできています。どんな油と酢でも割合は3:1。油も酢もいろいろあるので、組み合わせ次第で味の世界がどんどん広がっていきますよ」

樋口直哉

樋口直哉 さん (ひぐち・なおや)

作家、料理家

フレンチの料理人を経て作家に転身。『さよならアメリカ』(講談社)で第48回群像新人文学賞を受賞、芥川賞候補に。料理家としての著書も多数。

『クロワッサン』1078号より

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