くらし

鮭の切り身は下味冷凍すれば、ひと月約600円おトク!

冷蔵冷凍保存法を使った時短節約術のプロ、岩崎啓子さんが、日々自宅で実践しているワザの中からおすすめを紹介。金属トレイの急速冷凍は、続けるほどに時間とコストが節約できる。
  • 撮影・山本康典 文・田辺 香 ※食品の価格は編集部調べ。
鮭の切り身

解凍後と思えないふっくらした鮭に。【1人あたり月に約600円おトク!】

「自然解凍、電子レンジ解凍または調理解凍で。下味冷凍したものをフライパンで加熱すると焦げやすいので、油をひいたフライパンに鮭の切り身を入れてから火をつけ、弱火でじわじわと加熱します」

●鮭の切り身2枚入りを4パックまとめ買いすると、1枚の平均309円、8枚で2472円。それぞれ好みの味に漬けて金属トレイで冷凍。鮭の切り身の相場1枚384円を都度購入の場合と比べ、月600円の節約に。

味噌漬け

ラップにヘラで味噌を薄く塗り、切り身2枚をならべて包む。
 ↓

ラップに塗る味噌は大さじ3にみりん大さじ1を混ぜたものを使う。切り身を包んだら保存袋に入れ、金属トレイで冷凍。3週間保存できる。

コチュジャン漬け

保存袋に醤油大さじ1、ごま油小さじ1、コチュジャン、にんにくのみじん切り各少々を入れてもみ、切り身を入れて金属トレイで冷凍する。

オイル漬け

オリーブオイルを直接注ぐ場合は袋の口を深めに折り返す。
 ↓

保存袋に入れた切り身に、オリーブオイル大さじ1、レモンの薄切り2切れ、塩、胡椒、にんにくを加える。軽くもんでから金属トレイで冷凍。

タンドリー漬け

保存袋にプレーンヨーグルト大さじ3、カレー粉、ケチャップ、塩、おろしにんにく各少々を入れてもみ、切り身を入れて金属トレイで冷凍。

岩崎啓子さんの冷凍テクニックに欠かせないのが金属トレイ

岩崎啓子さんは、食材の作り置きや冷蔵・冷凍保存による節約術の草分け的存在。

「とはいえ実はどんぶり勘定の人間なんです。そんな私でも少し考えて保存してみたら、案外節約できたんですよね(笑)」

肉や魚は週に1、2度スーパーでまとめ買いを。野菜はその都度買い足していく。

「頑張って保存したけど、冷凍焼けでロスになる食材もある。まめに使い切ることが大事です」

岩崎さんの家庭料理は毎日食べても飽きない定番の味付け。ひとつから簡単に習慣化できる。

「欠かせないのが金属トレイです。急速冷凍すれば食材を新鮮に保存できるし、時短につながります。節約できる金額でいえば、たとえば豚かたまり肉は月に1人あたり800円程度だけれど、4人家族に換算すれば4倍になります。続けていくことで、いつの間にかコツコツ節約できていますよ」

節約 POINT●平たい金属トレイで食材を急速冷凍。

全国の金物店や100円ショップで手に入る。

「食材を金属トレイで急速冷凍すると、金属の熱伝導率で、冷凍時間が短く済みます。基本的に食材を薄くカットする、平らにのばすなどして保存します」。

トレイ2枚で食材を挟むとより効率がいい。

急速冷凍により、解凍しても鮮度が保たれ、食感と旨味が損なわれない。

岩崎啓子

岩崎啓子 さん (いわさき・けいこ)

料理研究家、管理栄養士

栄養学に基づいたダイエット料理や節約料理のレシピの考案に長年携わる。『冷凍名人が伝授 冷凍保存でこんなに節約!!』など著書多数。

『クロワッサン』1069号より

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