くらし

電子マネーを賢く使って節約! お金のプロ、丸山晴美さんの節約ワザ。

26歳でマンション購入をした節約のプロは、子育て中の現在も徹底した節約生活。スローガンは、「買い物の回数を減らす」こと。
  • 撮影・山本ヤスノリ 文・室田元美
丸山晴美(まるやま・はるみ)さん●節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。人気の家計簿『節約家計ノート』は17年目に。近著は谷内陽一さんとの共著『50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します』(幻冬舎)。

22歳で貯金に目覚め、コツコツとお金を貯めて、なんと26歳で東京郊外に3LDKのマンションを購入した丸山晴美さん。年収300万円のうち200万円を貯蓄に回すという驚異の節約術を生かして、節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナーにもなった。

「その後、結婚、離婚をして今はシングルマザー。息子(小学校4年生)の学校や私の仕事の関係で都心に住んで、郊外のマンションは賃貸に出して収入を得ています。でも、不安定なフリーランスの収入から高い家賃を払い、貯蓄もしているのでキビシイですよ」

外食はせず、ひたすら自炊。子どもの好きな肉は安いときに多めに買い、味付けして冷凍しておく。

「お菓子も手作りです。プリン、クッキー、チーズケーキも自分で。子どもも“お母さんの料理がいい”と言ってくれるのは、うれしいですよね〜」

家で飲むのは水、お茶、牛乳のみ、と徹底している。

「買い物の回数を減らすのが、節約の基本」と言う丸山さん、週1〜2回、スーパーで食品と日用品のみ購入。一度に3000円から多くても5000円以内に抑える。ものを買いたくなるウインドーショッピングはしない。

そして最近、節約に大いに役立っているのが電子マネーによるキャッシュレス決済だという。

節約と積み立てなどを組み合わせて年間150万円は貯金できる。

「電子マネーで買い物すると、割引など特典がいっぱいあるので助かります。組み合わせ次第でもっとお得になったり、ゲーム感覚でポイントを貯めるものもあって楽しいですよ」

よく利用するドン.キホーテの「majica(マジカ)」カードは、購入金額の一円の位の端数が切り捨てになったり、LINEやアプリ会員になると限定クーポンがもらえたり、店舗限定で5のつく日は5%引きクーポンがもらえることも。

VISAが発行しているプリペイドカード「KYASH(キャッシュ)」や、コンビニなどで使いやすい「nanaco」、また、QRコード決済サービスの「楽天ペイ」なども使い分けている。

「実際のお金が見えないので、ポイントにつられてムダ遣いしないよう、家計簿をつけ、必要のないものは絶対に買いません。食品、洗剤など生活必需品だけと決めています。電子マネーで出費が増えた人は、一度現金に戻して予算を決めて、消費を見直すことをおすすめします」

節約して浮いたお金を貯蓄に回し、将来のための国民年金基金に約80万円、毎月子どもの教育資金に3万円、ロボ投資信託に月2万円、タカシマヤ友の会積立に月3万円など、年間150万〜200万円を貯蓄に回している。

「生きたお金の使い方をしたいですね。昆虫好きな子どもを、いつかまたマレーシアのコタキナバルに連れて行きたいし、私は放送大学の全学部を卒業することを目ざしていて、時間をかけて通いたい。学割という特典が使えるのもお得ですから(笑)」

丸山晴美さんの、お金&人生年表

●1992年(18歳)
高校卒業後、新潟から東京へ。専門学校入学。

●1994年(20歳)
旅行会社勤務。

●1996年(22歳)
ゲーム・ビデオソフト販売店に転職。貯蓄に目覚め、深夜手当が出る業務に配属希望し、年収300万円に。年間200万円の貯蓄に成功。

●1998年(24歳)
マネー雑誌に節約術を投稿、取り上げられる。

●1999年(25歳)
転職してコンビニエンスストアの店長に。2年間勤務。

●2000年(26歳)
600万円を貯め、頭金500万円で郊外に2300万円のマンションを購入。マネー雑誌からの取材が相次ぎ、節約アドバイザーとして活動開始。

●2001年(27歳)
フリーランスに。ファイナンシャルプランナーの資格取得。

●2008年(34歳)
投資顧問会社の経営者と結婚。

●2009年(35歳)
息子誕生。都心のマンションに引っ越し。自ら購入した郊外のマンションは賃貸用に。消費生活アドバイザーの資格取得。

●2013年(39歳)
宅地建物取引士の資格を取得し、登録。

●2018年(44歳)
シングルマザーになる。賃貸マンションに引っ越し。子育てをしながら仕事を継続中。

【ガラケーとスマホ 両方使うとお得。】ガラケーは通話用、スマホは格安SIMを利用しデータ通信のみ。キッズ携帯も合わせて月約6,000円。以前はスマホのみで約8,000円だった。
【スキンケアは安く購入したアルガンオイルで。】無印良品のアルガンオイル(100ml 4,190円)をメンバー優待期間に1割引で購入。「よくのびるので長持ちします」
【家電量販店の金券をためて、家電の購入に。】金券ショップでビックカメラの1000円商品券を、1万〜2万円分ずつ買いためておく。「20万円以上する洗濯機を購入しました。ジャケットや毛布も洗えるのでクリーニング代を節約できます」
【飲み物は買わない。お出かけは水筒持参。】親子とも外出時は水筒持参。お茶を入れて持ち歩く。「ペットボトルのお茶や水は買わないし、喫茶店にも仕事以外ではまず入りません」
【デパートの友の会は、いろいろな特典あり。】「タカシマヤ友の会は毎月3万円の積み立てを1年間すると、プラス3万円がついて39万円分になります」。セール品や食料品にも使えるので重宝。
【株主優待の買い物券も家計の助けに。】スギ薬局と100円ショップのキャンドゥの株を所有。年1回2000円、3000円の買い物券がもらえる。「スギ薬局の、歩くとマイルが貯まるアプリ『スギサポウォーク』も楽しくてお得です」
【安い肉を味付け冷凍、おいしくて時短にも!】「豚こまや鶏胸肉の特売時に多めに買い、野菜と一緒に冷凍保存用の袋に。カレー味、ごま塩味、味噌味など味付けをしてあとは焼くだけ」。子どもに好評のメニュー。
【電子マネーは特典がいっぱい。】ドン.キホーテの「majica」カードは1,001円以上の買い物で一の位が切り捨てに。アプリ会員限定クーポンでは洗剤などが驚きの安さに。VISAが発行しているプリペイドカード「KYASH」は利用ごとに1%ポイント還元、さらにクレジットカードからのチャージでポイントを得ている。
【「お金が貯まるポーチ」で 家計簿なしでも節約が。】丸山さん監修の『お金が貯まるポーチつき家計節約BOOK』(宝島社)のポーチ。1カ月の予算を4週に分けてポケットに入れる→レシートでムダ遣いをチェック→余ったお金は貯蓄に回す流れで貯めグセを。

『クロワッサン』1014号より

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