いま落語がちょっとしたブームだ。演芸専門誌『東京かわら版』の編集人、佐藤友美さんによれば、
「毎月の落語会の開催数は首都圏だけで1000件を超え、毎日どこかで30以上の落語会が開かれています。年中無休で興行している寄席をはじめ、ホール、カフェや居酒屋など様々な場所で開かれているので、誰でも落語を聴きやすい状況になっているんです」
初心者にはハードルが高いのが伝統芸能の世界。けれども落語には誰もが気軽に楽しめる“寄席”がある。
「女性ひとりでもふらっと立ち寄れます。何度か通ってお気に入りの噺家さんができたら、その人が出演するホールの落語会や独演会に足を延ばすといいんです。寄席のゆるい空気に身をゆだねて落語を楽しむことは、ストレス解消にもなって最高の贅沢ですね」