「バルセロナチェア」は、1929年、バルセロナ万国博覧会のドイツ館として建設されたバルセロナ・パビリオンの設計をミースが手がけた際に、スペイン国王のためにデザインされ、世界の注目を集めた作品だ。
ミースは1953年にバルセロナチェアの製造権を正式にノルに譲渡。以来、このモデルは、建築史のみならずデザインの歴史においてもノルの名を世界に知らしめる象徴となった。20世紀を代表する建築家の才能をバルセロナチェアが持つ本質的な優雅さから感じ取ることができると同時に、このチェアは、歴史や世界を越えたモダニズムのシンボルになっている。誕生から90年以上を生き抜いたバルセロナチェア。そのモダニズムと優雅さは、少しも色あせることなく、デザインの歴史を飾っている。
アニバーサリー・エディションの「バルセロナチェア」は、全世界で365脚のみ製造、エディションナンバーがつけられている。日本では、2脚を10月18日(金)より展示販売する(バルセロナチェアとスツールのセットでの販売)。