からだ

疲れを残さずにぐっすり眠りたい、それを叶える7つのポイント。

夏の疲れを解消するいちばんの手立てはよい眠り。睡眠環境が厳しい季節、眠りをサポートしてくれるアイテムを味方につけましょう。睡眠コンサルタントの友野なおさんにお話を伺いました。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・寺田和代 イラストレーション・といだあずさ

〈理想の睡眠空間づくり〉

1.深い睡眠を得るには人感照明を活用。

2.気を配るべきは温度と湿度!

3.寝返りを邪魔しないパジャマは必須。

4.“頭寒”を実現する枕カバーを選んで。

5.エアコンは風が体に当たらない工夫を。

6.熟睡に大切な鎮静効果のある香り。

7.朝まで冷感を保つ、敷き寝具もおすすめ。

紫外線の強さ、高温、室内外の温度差など夏はさまざまなストレスから体調を崩しやすい季節、と友野なおさん。

「ダメージを翌日に持ち越さないために最も有効な手立ては睡眠。夏は他の季節以上に睡眠が大切になります」

とはいえ梅雨時から初秋にかけての睡眠環境は一年で最も厳しい。

「高温多湿な日本の夏は睡眠の質が下がりやすいだけでなく、日照時間が長いために睡眠時間も不足しがち。いい眠りは質(熟睡感)と量(時間)の掛け算。深い眠りとともに朝すっきりと目が覚めるには、自分で意識的に睡眠環境を整える工夫が必要です」

寝苦しい夜にぐっすり眠る最大の秘訣は、温湿度をコントロールすること。

「かつては寝入りばなだけエアコンを使うことがすすめられていましたが、温暖化の影響で熱帯夜が増え、夜中も気温が下がらないヒートアイランド現象も起こりがち。今では朝までエアコンを使って室温27度・湿度50〜60%を保つことが奨励されています。また就寝1時間前から25〜26度設定の強風で部屋を冷やし、閉め切った部屋で空気が澱まないようサーキュレーターや扇風機を上手に併用して」

カーテンは10cmほど開けたままで。

「睡眠リズムを整えるには起床時に太陽光を浴びることが必要。そのためにカーテンは開けたまま寝ることをすすめていますが、日の出の早い季節だけは早朝の目覚めを避けるため10cmほど残して閉めてください。カーテンや寝具の色は心身の緊張を緩めるパステルを。淡いブルーも涼感を高めます」

 吸汗性・放湿性・肌ざわりに優れたパジャマを着るのも安眠の秘訣。

「肌に触れるもので睡眠の質は断然変わります。さらに照明や香りなどのグッズを工夫するなど、夏の睡眠法に関する7つのポイントを紹介します」

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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