からだ

肌老化を招く物質「AGE」の正体とは。いま始めるべきアンチエイジングを専門医に聞く。

  • 撮影・黒川ひろみ(人物) 文・新田 草子

体に入れない、増やさない。 AGEを寄せ付けない、3つの生活習慣。

牧田さんにわかりやすくポイントをまとめてもらった。

食べたものや紫外線の影響で、知らないうちに体に溜まっていくのがAGE。当然、年を重ねるごとに蓄積量もアップしていく。40代からAGEケアをしても追いつかないのでは、と思ってしまうけれど、「そんなことはありません。体を構成するタンパク質はいずれも寿命があり、数日から数週間で代謝されていく。表皮も、40日ほどでターンオーバーしていくことが分かっています。できるだけAGEにさらされないように対策を取って、シミやシワができる速度をペースダウンすれば、肌を若々しく保つことは充分可能です」
そのために実行したい、3つの基本のケアを教えてもらった。

(1) 食品の選び方&調理法を工夫して、できるだけAGEを取り込まない。

タンパク質とブドウ糖が反応して生まれるのがAGE。当然、タンパク質の多い食材のほうが含有量が高くなる。
「肉や魚、なかでも牛肉に多く含まれます。一方で、卵や大豆製品は比較的少なめ。ですが、多くても、生の状態ならたいていは許容範囲。実は気をつけるべきは、調理の仕方なのです」と、牧田さん。そのわけは、熱が加わると生まれやすいというAGEの特性にあるという。
「タンパク質とブドウ糖に、高温が加わるほどAGEは大量に作られます。例えば鶏肉のAGEは、煮ると生の状態から約2倍になり、焼くと7〜8倍、さらに揚げると10倍以上に増えることがわかっている。AGEを増やさないためには、高温・短時間の調理法をなるべく避けるということを覚えておいてください」
牛肉ならすき焼きよりもしゃぶしゃぶ、豚肉はローストよりも煮豚で、がおすすめ。
「また、糖化は簡単にいうとタンパク質やブドウ糖が焦げた状態です。パンケーキやトースト、ポテトフライなど焼き色や揚げ色の付いた食べ物も、AGEが多い。こうしたものも、大量に食べないようにすることが大事です」

(2) 甘い飲み物はお茶か水に替えて、血糖値をコントロール。

先に述べたように、血糖値が高い状態をなるべく減らすことも、大切なAGE対策のひとつ。
「ごはんやパンなどの糖質は、空腹時に食べると血糖値が急上昇する原因に。野菜やタンパク質を先に食べ、最後に必要量を取るようにしましょう。いも類に含まれるデンプンも糖質の一種。食べ過ぎに注意です」

そして何より心がけたいのが、「ジュースや缶コーヒーなど甘い飲み物で糖質を大量に摂らないようにすることです」と、牧田さん。
「固形の食べ物に含まれる糖質は消化酵素によって少しずつブドウ糖などに分解され、小腸から徐々に吸収されます。ところが甘い飲み物に含まれる糖質は、すでに吸収しやすい形であるうえに、液体なのでほぼ消化する必要がなく、短時間で小腸に流れ込んであっという間に吸収されてしまいます。血糖値が一気に跳ね上がり、AGEが大量に生まれる原因に」
飲み物は、お茶か水をファーストチョイスにしたい。
「どうしてもジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを少量食べるのにとどめて」

(3) ポリフェノールに酢。AGEをオフする成分を積極的に取り入れる。

もうひとつ、肌ケアのためにぜひ知っておきたいのが、AGEの発生を抑える力のある成分や食材。

「その代表が、ポリフェノール。抗酸化力で知られる成分ですが、同時に高い抗糖化力も持っています。お茶や赤ワインなどに豊富。チョコレートにも多く含まれますが、市販製品の多くは砂糖がたくさん入っている。なるべくカカオのパーセンテージが高いものをおすすめします」

また、酢やレモン汁もAGEを減らすのに効果的という。「酸性の環境下のほうがAGEは発生しにくい。肉を酢でマリネしてから調理したところ、AGE生成が半減したという研究報告もあります。揚げ物にレモン、も理に適った食べ方なんですね」

ジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを。
高温・短時間の調理法をなるべく避ける。肉ならしゃぶしゃぶなどがおすすめ。
ポリフェノールが多く含まれたお茶やワインなどでAGEの発生を抑える。
ジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを。
高温・短時間の調理法をなるべく避ける。肉ならしゃぶしゃぶなどがおすすめ。
ポリフェノールが多く含まれたお茶やワインなどでAGEの発生を抑える。

AGEは体内に増やしたくない物質だけれど、摂取量をゼロにはできないし、ときには揚げ物や焼き肉だって楽しみたいもの。
「できるだけ取り込まないように心がけながら、抗糖化にいい成分の力も借りて、AGEをコントロールしていく。それが、ストレスなくアンチエイジングを続けるコツではないでしょうか」


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問い合わせ: TASLY JAPAN(タスリージャパン)
フリーダイヤル 0120-655-668

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