からだ

睡眠コンサルタントに聞く、快眠のための「マットレス」と「寝具」の見直しポイント。

  • 撮影・大嶋千尋 文・嶌 陽子 イラストレーション・山本由実

心身ともリラックスして眠るために、寝具の色選びも実は大切な要素。

暑い夏場は、さわやかなブルー系の色を寝具に使うと、視覚的に涼しく感じるのでおすすめだ。

今使っている布団カバーやシーツの色は何色だろうか。また、寝室のカーテンやカーペットは? 実は、色の選び方も、快眠にとっては大切な要素の一つなのだ。
「色の違いによって起きる筋肉の緊張や血圧の高さ、脈拍数などといった身体の反応を数値化したものを“ライト・トーナス値”と呼びます。赤や黒といった強い色だと、この値が高くなります。つまり、無条件に筋肉を緊張させ、脈拍数や血圧を上げてしまうのです。一方、柔らかい、やさしい色だと身体はリラックスすることがわかっています」

そのため、寝具におすすめなのはパステルカラーやベージュ、薄いグレーなどの落ち着いた色。
「薄いピンク色が、もっとも心身を落ち着かせるともいわれています。薄いグリーンは、リラックスできるとともに、リフレッシュ効果も。ブルー系は、夏に使うと涼しく感じる色。そうやって、季節や気分によって寝具の色を使い分けてもいいでしょう。また、真っ白は、かえって身体を緊張させてしまうので使わないほうが賢明。白系を使いたい場合は、アイボリーや薄いベージュを選ぶことをおすすめします」

就寝時は、いかにリラックスできるか、いかに副交感神経が優位に保てるかが何より大切。その環境づくりのため、色もぜひ重視したい。
「これは、寝具の素材についてもいえることですが、落ち着ける色は、人それぞれだと思います。客観的なデータも参考にしつつ、“自分の好きな色”を選ぶことも大事です」

上写真のように、上手に自分の色を取り入れよう。

色がもたらすリラックス効果。

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