からだ

シルク流・美顔筋トレ、10日でリフトアップを実感できます。

表情がないから、たるむ。たるんで固まる、固まると動きにくくなる――老け見えの悪循環。顔の筋肉は、鍛えるコツがありました。
  • 撮影・森山祐子 スタイリング・春原久子 文・越川典子

2008年にNYでフェイスリフトを学んで以来、あらゆる勉強をしてきましたが、大きな転機はピラティスとの出合いでした。解剖学で骨格や筋肉を学び、どんな動きがどう筋肉を動かしているか知りました。その後、ドイツの筋膜フィットネスを学び、身体を覆う筋膜のねじりや滞りをなくさないと、筋肉を痛めたり、けがすることもあることを実感したのです。以来、私の身体も顔も、人生も大きく変わりました〈そのあたりは新刊『足裏コロコロで10歳若見え! 筋膜ゆるトレ』(ヨシモトブックス)を見てくださいね〉。同時に「シルク流・美顔筋トレ」もよりバージョンアップしました。

そのメソッドで、今回、顔の下半分を集中的にリフトアップします。

使うのは、おもちゃ屋さんで売っているスーパーボール。直径約3センチが基本。直径約1.5センチのボールは目の周りなどより筋膜が薄いところに使います。さて、貴和子さんに試してもらったのは、次の3つの美顔筋トレ。
① 口角をアップ
② ほうれい線を消す
③ フェイスラインをすっきり
それぞれ筋膜をほぐしたい部分に、スーパーボールで肌の上をコロコロ軽くころがします
(下図 1〜3のライン参照)。あまり強くゴシゴシ動かさないでくださいね。顔の筋膜は、足裏の100分の1の薄さです。軽く、軽く。

筋膜をほぐしたら、いよいよ美顔筋トレです。筋肉がやわらかいお風呂上がりに、それぞれ3分が目安です。基本姿勢は、背骨を立てて座り、顔は正面に。首を下に向けていると、頭5キロにさらに3キロが加重。背中を丸めると内臓が押され、呼吸もかなり減少します。すると血流も滞って、顔色も悪くなります。

スーパーボールを当てて、痛いところがあったら、そここそ筋膜がねじれたり、滞ったりしている場所です。少し強めにボールを当てて、1分間1センチ動かすくらいのスピードでほぐしてください。「笑いやすくなった」「話しやすくなった」「食べ物が噛みやすくなった」などの声も上がっています。

3つの筋膜ほぐしライン

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