からだ

Vol.25 過敏性腸症候群の薬を飲んでいますが、治りません。【40歳からのからだ塾WEB版】

便や腹痛の状態によって
複数の薬を組み合せる

代表的なIBSの治療薬としては、

  • リナクロチド(便秘の方に有効で便通とお腹の痛みの両方を改善する薬)
  • 腸の運動を整える薬
  • プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌などの製剤)
  • 高分子重合体(吸水・保水作用により便を膨らませる作用がある)

などがあり、下の3つは便秘、下痢症状のどちらにも用いられます。

「便や腹痛の状態によって、こうしたさまざまな薬を組み合せて治療を行います。医師は、患者さんの症状に合った薬を使い、場合によっては複数の薬を併用したり、量を調節したりしながら、最も適した組み合せを探っていきます」と木下さん。

焦らずじっくり治療を
担当医は変えない方がベター

IBSの治療は、トライ&エラーをくり返しながら行われます。便秘や腹痛にもさまざまな状態・症状があるため、いっぺんに解決しないこともあり得るのだそうです。こうしたことを知っていると知らないのとでは、大違い。
「薬が効かないからと病院や医師をかえてしまうと、また一から検査→治療という繰り返しになってしまうので、IBSの治療は焦らずじっくりと、同じ医師に診てもらうほうがよいですね」(木下さん)
薬が合わないときは遠慮せず、担当医に相談することが大事ですね。

ちなみに、制度上、薬には「適応」というものがあり、診断名に応じて使える薬が変わるそうです。これは、医薬品を厚生労働省が許可する場合に、どんな疾患の治療に使って良いか(治療用途)を限定して許可しているため。つまり、医師がほかの薬を試したい場合は、診断名が変わることも。処方薬のことで疑問を感じたら、担当医に聞いてみましょう。

なお、IBSは精神的な影響も受けやすい疾患です。ストレスが引き金になることも多く、緊張する場面でお腹が痛くなるといった症状もよくみられるそう。薬物治療で症状が軽快しにくい場合は、心理療法や抗うつ薬などを併用したほうが有効なケースもあるそうですよ。

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