からだ

Vol.22 首がこってだるくて仕方がありません。【40歳からのからだ塾WEB版】

ではなぜ、首から全身の症状につながるのでしょう。
40年間、首こりの治療を行ってきた松井孝嘉さんによると、首の後ろ側は、内臓や血管、呼吸などをコントロールする副交感神経が集中する場所。そのため、首の後ろ部分の筋肉がこると、副交感神経が圧迫されて本来の働きができなくなり、全身の不調へとつながってしまうのだとか。
ちなみに、副交感神経は、心拍数や呼吸を穏やかにする自律神経で、就寝中など体の疲れやダメージを回復させているときやリラックスしている場合に働きます。
副交感神経は、『幸せ神経』とも呼ばれるほどメンタル面にも影響を与えるため、重症になると、だるさや疲労感がとれなくなったり、パニック障害やうつ病に発展することもあるそうです。
首のこりをあなどってはいけませんね。

副交感神経は首後ろに集中

首の後ろには副交感神経が集中する部分(PS神経センター)があり、その部分がこると副交感神経野失調を招く。

提供:東京脳神経センター

不定愁訴の多くは、自律神経失調の症状で、一般的にはストレスが原因とされています。けれど、首こりが原因の不定愁訴も実は多いと知っておくと、予防や治療の選択肢が広がります。
松井さんは、「不調がいろいろな診療科にまたがっていると、患者さんはいろいろな科を渡り歩くことになる。そして、原因がはっきりしなければ、一時的に症状を抑える薬を処方されるだけなので、薬をやめればすぐに再発する、一向によくならないという状況に置かれます。不安を抱えたままの患者さんは非常に多いのですが、現代医療は、まだ首の重要性に気づいていない。例えば、うつと診断され薬を飲んでも治らない人は、首を調べてみると良いでしょう。実際に首の筋肉の治療で治るケースが多々あります」と話していました。

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