からだ

Vol.21 のどが詰まる感じがします。【40歳からのからだ塾WEB版】

咽喉頭異常感症は治療できる?

咽喉頭異常感症の治療法としては、漢方薬も効果的。「検査で何も異常なく、西洋医学で対処しにくい症状は、東洋医学の得意分野です」(渡邉さん)。かかりつけ医に「漢方薬を試してみたい」と相談してみましょう。
のどの詰まり感に対し、よく処方されるのは「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」です。漢方では、「気」という生命エネルギーの流れが局所で滞ることが不安感やのどの違和感の原因になると考えます。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、「気」のめぐりをよくすることで症状を改善します。胃炎、咳、動悸、不眠などにも有効とのことです。

そのほか、ビタミンB12剤や安定剤、抗うつ剤などが処方されることもあります。渡邉さんによると、心因的要素が強い場合は、カウンセリングなども有効。一度、かかりつけ医に相談してみましょう。

現在更年期で、のどの詰まり感だけでなく、ほてり、発汗、冷えのぼせ、頭痛、不眠などの症状がある場合は、更年期障害の治療が必要かもしれません。
更年期の症状を和らげるために行われる「ホルモン補充療法」は、のどのつまり感のような症状にも有効な場合があるそう。
更年期による症状が複数ある場合には、女性外来や婦人科に相談してみるといいですね。

ご協力いただいた医師

渡邉賀子さん 熊本 医療法人祐基会・帯山中央病院 理事長 麻布ミューズクリニック名誉院長 医学博士・漢方専門医

わたなべ・かこ●久留米大学医学部卒。1997年、北里研究所にて日本初の「冷え症外来」を開設。長年にわたり、漢方を中心とした女性外来などの診療を続けている。

※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。

ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!
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