からだ

Vol.20 手足が冷えてつらいんです。【40歳からのからだ塾WEB版】

自律神経のアンバランス+ストレス+加齢変化によって
更年期には、こんな症状が出やすくなります。

  • □ 血流のコントロールがうまくいかない
    → のぼせやほてりが出たり、手足が冷えたりする
  • □ リンパの流れが悪くなる
    → むくみやすくなる、冷えやすくなる
  • □ 基礎代謝量が落ちてくる
    → 太りやすくなる、冷えやすくなる

「自律神経失調症は、精神的な症状だと思っている方も多いですが、それは間違いです。さまざまな変調・不調は、自律神経の働きが乱れることで全身の機能に支障が出た結果、起きてくる心身の反応です」(渡邉先生)

冷えのぼせはいつまで続く?

冷えのぼせは、更年期症状の中でもよくある症状の1つ。更年期症状の出方は個人差が大きく、全く症状がない人もいれば、つらくて仕方がない人もいます。
「更年期に入ったら『冷えがひどくなった』という方もいれば、むしろ『体がほてるようになって冷えを感じなくなった』という人もいます」(渡邉さん)
女性ホルモンの急減という変化に体が慣れてくれば、自律神経のバランスが整い、症状が落ちつく人も多いそうです。

更年期の冷え・冷えのぼせ対策

更年期症状の一つである冷え(または冷えのぼせ)は、適切なセルフケアや治療で改善することができます。セルフケアでは、運動・ストレス対策・食生活を見直すとよいそうですよ。

1 運動を習慣にしよう

「更年期世代は、筋肉量や基礎代謝量が落ちて太りやすくなる年代。インナーマッスルを鍛え、熱を生み出しやすい体づくりを心がけたいですね。とはいえ、関節の柔軟性も落ちてくる年代でもあるので、無理は禁物です」と渡邉さん。過剰な負担をかけずに筋肉を維持していける運動として、スクワット、ピラティス、ヨガ、ストレッチなどがオススメだそう。「特に下半身の筋肉を鍛える運動は、骨盤底筋群の衰えなどで起こる子宮脱、尿漏れなどの予防にも効果があります」(渡邉さん)

2 ストレスを軽くしよう

ストレスは末梢血管を収縮させ、手足の冷えを助長する要因になります。日頃からストレスが多いと感じている人は、生活を見直しましょう。50代は親の介護などに追われる人もいて忙しい年代ですが、自分のことも大切に。心地よいと感じられることやリラックスできること、趣味などの楽しい時間を持つようにしましょう。

1 2 3
この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間