からだ
Vol.17 ときどき目がかすみます。【40歳からのからだ塾WEB版】
ドライアイで目がかすむしくみとは?
通常の目では、涙の膜があるので表面がつるんとして滑らか。この状態なら、目から入る光が真っすぐ網膜へと進むため、物をクリアにみることができます。一方、ドライアイになると、涙の層が不安定なため目の表面がデコボコになり、光が目に正しく入ってこない状態になります。その結果、光をまぶしく感じたり、物がかすんで見えます。ドライアイは、目の乾きや疲れだけでなく、見え方にも影響を及ぼす場合があるのです。
ドライアイでも目はかすむ
ドライアイでは、涙が不安定になり、涙の層にムラができる。その結果、光が正しく入らなくなり、物がかすんで見えることがある。
高村さんによると、パソコンやスマホの画面をじーっと見ていると次第に文字がかすんでくるような場合は、ドライアイの可能性が高いとか。目を開いた直後は涙の層ができていますが、画面を長時間凝視していると涙が蒸発してしまうため、視界がかすむと考えられます。
「ドライアイはきちんと治療して治す」が解決策
- ●老眼鏡は格好悪いからと我慢していると、ドライアイが進む可能性も。また、ドライアイが重症の場合は、中年女性に多くみられる自己免疫疾患「シェーグレン症候群」「リウマチ」などの病気や、服用中の薬が原因のことも考えられる。まずは、眼科でドライアイの検査を受ける。
- ●市販の目薬ではケアが十分でない場合も。眼科処方の治療薬でしっかりと治すほうが近道。
- ●意識してまばたきをする、ときどき目を休ませるなどのセルフケアも大切。
目は一生使い続ける大切な臓器。反面、よく使う部位だけに、体の中でも老化現象が現れやすい場所といえます。高村さんは、「年齢を重ねれば、白内障などの目の病気にもかかりやすなります。視力を維持していくためには、定期的な眼科検診が必要」とも。長引く疲れ目、かすみ目などは放っておかずに受診し、できれば、眼科にもかかりつけ医を見つけておきたいですね。
ご協力いただいた医師
高村 悦子さん 東京女子医科大学医学部眼科学 臨床教授
たかむら・えつこ●医学博士。1997年、東京女子医科大学眼科にドライアイ外来を開設。専門はドライアイ、アレルギー性疾患、角膜感染症。ドライアイの研究論文も多数。
※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。
ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法もしてみたい!
更年期まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法もしてみたい!
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